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遮音性能

遮音性能の表し方
遮音性能は透過損失(Transmission Loss)で表され、界壁を隔てた音源からの音を聞いたとき、どのくらい音が小さくなったかを透過損失(TL:単位db デシベル)といいます。つまり、入射音と透過音の差でもとめられます。

耐火遮音壁「A-2000・WI」の場合は、
TL = 入射音 - 透過音 = 56dB


遮音等級(D値)・・・空間の遮音性能
実際の建築物の2室間の遮音性能を評価する尺度として「遮音等級」が設定されており、マンションやホテルの遮音性能の要求は、この遮音等級「D値」(右図)を尺度として発注されるのが通常です。すなわち各基準曲線が500Hzで示す音圧レベル差の数値を「D値」と呼びます。

D値は同一の遮音壁で2室間の界壁を施工した場合でも「音の廻り込み」が含まれるため、部屋の設計仕様により、異なった値となります。

  • D値は実際の建築物の2室間の遮音性能(空気音遮断性能)を表します。
  • D値は、中心周波数125、250、500、1000、2000、4000Hzの6帯域測定し、日本建築学会の遮音基準曲線にあてはめ、上記6帯域のすべての測定値が、ある基準を上回るとき、その上回る基準曲線の内の最大の基準曲線の数値を「D値」と呼びます。

遮音性能(TLD:Transmission Loss Difference)・・・壁の遮音性能
TLD値は、音響試験室で測定された遮音壁単体の遮音性能(音響透過損失)を表します。

TLD値は、上記遮音性能を「D値」と同様に日本建築学会基準曲線にあてはめて求めます。
但し、「D値」が40、45、50などの5単位で表されるのに対して、「TLD値」は41、42、43などの1単位で評価します。

「TLD値」は音響試験室によって音響特性が異なりますので、異なった音響試験室で同じ壁を測定してもそれぞれ異なった値となる可能性があります。

遮音設計(D値とTLD値の関係)
実際の建築現場での2室間の遮音性能(D値)は、遮音壁の試験室での空気音遮音性能(TLD値)から現場の施工状況や、実際の部屋の設計仕様などによる「音の回り込みその他低減値の合計」を差し引くことによって求められます。
「D値」=「TLD値」-「音の回り込みその他低減値の合計」

■音の回り込みその他低減値の合計(下図のようなマンションの場合)
■音の回り込みその他低減値
したがって、TLD-55相当の壁を用いた場合の室間予想遮音性能(D値)は55-10=45dBとなります。 上記例の他、窓・ドアが隣接(1.5m以内の場合)していると、窓・ドア部より音の回り込みが発生し、室間遮音性能(D値)はさらに低下します。

遮音が必要な場所
遮音性能は集合住宅の界壁や共用部の廊下と住戸の間仕切壁に必要となります。これ以外にも音楽スタジオ、映画館(特にシネマコンプレックスのような複合映画館)、機械室などの壁にも高い遮音性能が必要となります。
住宅に最適な遮音壁
A-2000・WIシリーズ
映画館や音楽スタジオに最適な遮音壁
ドリーミィシリーズ

工法の違いによる遮音性能
部屋を仕切る壁などで遮音性能を向上させるには、空気音と固体音の両方を改善させなければなりません。一般的にせっこうボードを用いてできる壁は下地の両側にボードを張った中空構造となり、空気音の遮断は容易ですが、固体音はその下地から伝わってくるので工夫が必要です。この固体音を低減させるために吉野石膏では様々な工法の壁を開発しています。
工法と面材の組み合わせにより、さまざまな遮音性能の壁が有ります。

音環境改善のリフォーム
最近の住宅では、音環境を重視して、遮音性能の良い壁を使った住宅も多くなりましたが、築何十年も経過した住宅では低い遮音性能の壁が使われており、快適な住空間とはほど遠いものとなっています。そこで、既存壁を活かして壁の遮音性能を向上させる手軽なリフォームを吉野石膏では提案しています。

2000年4月の住宅品質確保促進法(品確法)の施行
この法律によって、性能表示制度がスタートし、住宅の構造的な強さや火災時の安全性、高齢者への配慮など、住宅の性能を公的に指定された機関が評価し、それを実際に住宅を買う人に表示できるようになりました。このなかにも「音環境」という項目が盛り込まれています。

【品確法での性能項目】
  • 構造の安定・・地震や台風などに対する強度
  • 火災時の安全・・火災の感知や燃えにくさ
  • 劣化の軽減・・防湿、防腐、防蟻処理といった建物の劣化対策
  • 維持管理への配慮・・給排水管やガス管の清掃・点検・補修など維持管理のしやすさ
  • 温熱環境・・住宅の省工ネルギー効果
  • 空気環境・・化学物質に対する配慮や換気対策など
  • 光・視環境・・室内の明るさを左右する開ロ部の比率
  • 音環境・・騒音の低減
  • 高齢者などへの配慮・・段差や手すりなどバリアフリーの度合い

品確法における間仕切壁の遮音性能のランクは最高ランクを等級4として3、2、1の順に低くなります。

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