吉野石膏株式会社


株式会社東京志村 様

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第五回 株式会社東京志村 様

永らく吉野石膏の商品をご愛顧いただいている
お取引先様のお気持ちを“吉野愛”という言葉に
置き換えて、そのお心をお伺いに回る
タイガーくんの“吉野愛”をたずねて。
お仕事への思い、商品への思い・・・。
さて、どんなお話が飛び出すでしょうか!?

企業プロフィール

会社名 : 株式会社東京志村 様

住所 : 千葉県習志野市袖ヶ浦1-12-7

代表者 : 代表取締役 伊東 弘樹 様

会社設立日:昭和61年8月(創業 昭和34年5月)

事業内容 : 建築工事業、内装仕上工事業

URL : https://www.tokyoshimura.com/

第5回のお客様は、千葉県習志野市にある

株式会社 東京志村 代表取締役社長の伊東弘樹さんです。

がっちりとした体つきから放たれる鋭い眼光。

初対面のタイガーくんは一瞬緊張が高まりましたが、写真からもお分かりのように終始、笑顔、笑顔の楽しいインタビューとなりました。

(あのお話の時だけは除いて・・・。)

<吉野石膏との長く、深いお付き合い>

  • タイガー)今回、ご一緒しています吉野石膏の営業マンが、今までになくリラックスしているような感じがします(笑)。


    伊東社長)あはは、そうですか?そりゃ仲いいですよ!(笑)

    うちは千葉の幕張で前身の会社が創業して以来、実態が少し変化しながらも今年で64年目、LGS、ボード、クロス、床などの内装工事をやっている会社です。その中でもボードに関しては吉野さん1社選択。他の会社の製品は使いません。何といっても須藤永作社長と須藤潮副社長との関係が深いからですね。他社からも商品のお勧めはありますが、うちは吉野さんとの昔からの関係を大事にしています。


     この業界を引っ張って頂いている永作社長と潮副社長の「仕事への熱さ」がいいですねぇ。「木造耐火工事」を始めたきっかけは潮副社長です。うちは元々ゼネコン下でのRCなどが主軸だったのですが、潮副社長とお会いした時に熱弁されていた「木造耐火工事の将来性」に感じ入り、その時から本格的に取り掛かりました。他工務店さんとの競争も激しくなってきた木造耐火工事ですが、これからもいい仕事をしっかり収めて、次の受注につなげていきたいと思っています。

<この仕事に入られたきっかけ>

伊東社長)うちの父がボード工をやっていたんです。私は中学生ぐらいの時からちょくちょく現場に連れてこられていました。そこで父の手伝いをしたのが最初の経験ですかね。高校(八千代東高校)に入ってからとにかく野球、野球、野球。県大会で4回戦ぐらいまで行く学校でしたから(2009年には激戦区千葉で8試合を勝ち抜き甲子園出場も)、とにかく野球漬けの日々でした。ポジションはキャッチャー。


 皆さん、この前のWBC盛り上がりましたでしょ?私は、この第1回大会からそれこそ熱心に見ていました。なぜかと言うと第1回のWBC胴上げ投手は私が現役時代、夏の大会で戦ったピッチャーでしたから(横芝敬愛高校、元パドレスの大塚昌文投手)。甲子園出場を掛けた試合では3対2という接戦で大塚投手に負けてしまいましたが、実は彼との通算戦績は7打数3安打なんですよ。「彼(大塚投手)はプロに行くな」と当時から感じていましたから、そんな選手との戦績はちゃんと覚えているもんです(笑)。


 高校を出てからはうちのオヤジの「伊東内装」に就職。この会社が当時の志村装備の一部を吸収するかたちで、今につながっています。

<お仕事でのこだわりを教えてください>

  • 伊東社長)それはたった一つ「妥協しないこと」です。仕事の手を抜かないってことですね。


     内装の作業は楽をしようと思ったらできちゃう、手が抜けちゃう仕事なんです。私たちの仕事の後に仕上げがかかっちゃうので、隠れてしまうわけですから、そりゃ魔が差すような職人だって中にはいるんですね。しかし、自分は性格的に、絶対に手抜きができない。今まで何百、何千とお納めしてきた現場でも手抜き作業はただの一度もありません。けどこれって、自分にとっては当たり前のことなんですけどね。


     自分は第2次ベビーブームの生まれで学歴社会でしたから、大学卒の奴には負けたくないという思いもありました。腕、出来栄えだけが評価の世界ですからね。だから社長業としてや、仕事全般を通じてお叱りを受けたことはもちろんありますが、自分がした作業で失敗した、叱られたということは覚えがないぐらい、無いんです。・・・うん、やっぱり無いかなぁ・・・。今は現場監督と喧嘩もしないしね。昔は「こんな工期でやれって言うなら、職人50人必要だろっー!」って、バチバチっとやっていましたけれどね(笑)。

<今、お仕事をしながら思うこと>

  • 「人」について厳しい表情で憂うる伊東社長

  • 伊東社長)現場で仕事を覚えてもらうものですから、この仕事だけではなく、昔はどんな現場で若い人を怒鳴りつけるのが当たり前だったと思います。しかし、もうその時代は終わっちゃいましたね。今の子は怒鳴るとすぐに辞めてしまいますし・・・。今では叱るよりは、伸ばすために意識的に褒めることもしているかなぁ・・・。我々は人がいないとやっていけない商売ですからね。

     

    タイガー)若い方にかなり気を遣われている、ということでしょうか?

     

    伊東社長)この仕事を希望してくれる人を探すのが、今は本当に大変なんです。


     これは内装業だけでなく、建築現場の全てに通じている問題点かもしれません。現場は8時から朝礼と決まっていますから朝早く、夜も遅い。冷暖房もない。工期が迫ってくると休みも召し上げられる・・・。このような職場ですから、この先もっと若い方が減ってしまうのではと危惧しています。すでに現場では半分以上を占める外国人の活用も、昔ほど日本で働くということに魅力が無くなってきているのか、なかなか難しくなってきていますし・・・。うちでは25年以上前から実習生制度というのを設け、中国の方と一緒に働いてきました。中国人の社員もいますので、彼を核に、うまくコミュニケーションを取りながらやっています。

     

    タイガー)それでも現場の人繰りは、かなり厳しいのでしょうか?

     

    伊藤社長)本当にそうですね。うちは年商7~14億と年によりバラつきがありますが、これを伸ばすのも減らすのもとにかく人次第です。作業をする人がいないのに無理して仕事をする気はありません。逆に人さえいれば仕事はある。とにかく人なんです。社長業は9年になりますが、この「人を増やす」ということができなければ、とても自分に及第点はやれません。建築の仕事ってね、自分が手掛けたものがずっと残る、そして自分の目でそれを何十年後かでも確認できる、いい仕事なんですけどね。内装工を主人公にしたテレビドラマでもやってくれないかなぁ。

     

     明日から「ものつくり大学」(埼玉県行田市・建設業や製造業の実務現場のスペシャリストを養成する目的で2001年に創立)に出向き、具体的な現場作業を教える講師を行うのですが、「いい人がいればいいなぁ」、と切に願っています。そもそもそこには「ものつくり」に興味がある学生がいるわけですからね。

<これからのお仕事のために>

  • JAC広報誌で紹介された特技2号取得者の翟さん

  • タイガー)伊東社長は国家資格である技能検定の検定員もやられています。

     

    伊東社長)はい。千葉県では内装で7人の検定員がいます。実技・筆記で正しい技術と知識を持った職人であることを証明するための資格です。 建設キャリアアップシステムに伴うカード(現場でカードリーダーに読ませる。勤怠管理を行うだけでなく、個人情報や保有資格が登録されている)ができたので、自己スキルを証明する手段として受験される方が増えており、弊社の日本人社員も全員この資格を持っています。中でも一人の中国人社員は資格を取得しただけでなく、全国でも2番目の速さで特定技能2号(外国人の中でも熟練者だけに与えられる在留資格でかなりの難関)も取得しました。2号を取れば家族を呼んだり、永住の道が開けたりとかなり将来が明るくなりますから、先駆者としても彼にはさらなる活躍を期待しています。

<ご自身のこと>

伊東社長)どちらかと言ったら古風なタイプなのかなぁ。出社すると毎朝神棚に手を合わせる習慣があります。あとはやはり健康管理が第一。このアップルウオッチで歩数管理をしているのですが、1日平均で12,000歩は歩いていますね。

 ストレス解消法はウチが経営している中華料理屋さんで仕事終わりに一杯やること。ここは業界関係者のたまり場にもなっており、いつも皆さんと「飲みミュケーション」をしています。

  • 大きな熊手が飾られる会議室

  • 愛用のアップルウオッチ

<東京志村様の“吉野愛”に触れて>

  • 「曲面なども含め、すべての建材が吉野石膏で賄えればいいなと思っているんですよ!」と熱く語られた伊東社長。


     そのあと「うちの社屋は、吉野のショールームになっているんです。ご覧になります?」とおもむろに席を立ち、天井を指さされました。

     そこには部屋ごとに異なる、吉野石膏のあらゆる商品が!


     「これが愛じゃなければ、何と呼ぶのか!」と思わず叫んでしまったタイガーくん。


     伊東社長は最後に「いつかは内装の塾みたいなのをつくりたいんだよね。会社を卒業した人たちの再雇用の場所にもなるしね」とおっしゃっていました。

     

     業界全体のことがいつも頭にある伊東社長。

     その夢が必ず実現しますように。

     タイガーくんも陰ながら応援しています。

  • ソーラトンライト・ワイド600

  • Siキューブ

  • キューブ ストライプ

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