吉野石膏株式会社


株式会社 丸竹建設 様

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第十一回 株式会社丸竹建設 様

永らく吉野石膏の商品をご愛顧いただいている
お取引先様のお気持ちを“吉野愛”という言葉に
置き換えて、そのお心をお伺いに回る
タイガーくんの“吉野愛”をたずねて。
お仕事への思い、商品への思い・・・。
さて、どんなお話が飛び出すでしょうか!?

企業プロフィール

会社名 : 株式会社 丸竹建設 様

住所 : 岐阜県養老郡養老町下笠1736-1

代表者 : 代表取締役社長 竹中儀彦 様

会社設立日:平成9年(1997年)2月18日

事業内容 : 建設工事一式、不動産業務一式、設計事務所登録

URL : http://www.marutake-kensetu.co.jp

第11回のお客様は、岐阜県養老郡養老町にある

株式会社 丸竹建設 代表取締役社長の竹中儀彦さんです。

タイガー)本日は宜しくお願い致します。先立って頂いた資料で気になったのは、

安岡正篤(※昭和のフィクサーとも言われる易学者、哲学者)の著書をお読みになる、というところでした。

 

竹中社長)占いで有名な細木数子さんの古風というか、昔の日本的な考え方が好きで彼女の本を読んでいた時に、この方の名前を知ったのが興味を持ったきっかけです。

「致知」(※各界各分野で道を切り開いた人物の体験談を取り上げる月刊誌)という雑誌でよく取り上げられていたので、そこでも彼の考え方や礎を知り、「自分の性格と合うな」と思って心に留めました。それこそあの細木さんが心を奪われるほどの方ですから、政財界に大きく影響を及ぼして、時の総理など多くの方の指南役を務めていたようですね。同じ業界の先輩には信奉者もいらっしゃいます。

<キャリアをお聞かせください>

竹中社長)現場監督畑として仕事を始めて40年、社長になってからは約10年になります。学校を卒業して、最初は地場のゼネコンに就職し、6年近くお世話になりました。この会社へ入ったきっかけはそのころ父が大工(前身の竹中建設)をしており、「帰って来い」と声が掛かったことです。


 それ以来、その時代から何かを大きく変えることなく、ずっと同じ年間5~6棟のペースで今日まで仕事が続いています。今いるこの建物は、もちろん自分の代になって外装や内装のリニューアルはやりましたが、自分が小学校~中学校あたりでうちのオヤジが建てたものなんです。長くこの地に腰を据え、5人の従業員で、主に新築、そしてリフォームなどの戸建てをメインにして、下請けはやらずに直接個人のお客様や公共工事に入札をして、直接発注を受けるスタイルで仕事をやってきました。


 仕事で大事にしていることは「誠実にやる」という一点ですね。事業拡大につながる「人を増やす」ということも考え方としてはあるのでしょうが、例えば数年前のウッドショック(※木材の値段が数倍に急騰した)の経験の中にも、人件費が枷になるという実感がありまして。一方で最近のように環境が良くなってくると、人がいたらもう少しやれるな、と思うこともあります。ただこの住宅業界を見ると、新築住宅の施主となる若い層は減ってきているわけだし、そう楽観はしていられないですね。

 

 国から求められている耐震や、ゼロエネ住宅のための断熱など「住宅の性能」の基準がどんどん上がってきました。それをクリアしていく技術・知識が無いとここから生き残って受注を拡大していくのは難しいと思います。

 

  • <「木が好き」とおっしゃる竹中社長が手掛けた 大工仕事が光る住まい>

<「吉野石膏」についてお聞きします>

竹中社長)一戸建ての仕事ですからいわゆる「せっこうボード」を多く使っているのは当たり前で、他は水回りの「防水ボード」、これも当たり前に使っています。最近は吉野石膏の営業マン(※名古屋支店永野次長、松尾係長)からシックハウス症候群の原因となっているホルムアルデヒドを吸収・分解するハイクリンボードや、外壁の耐力面材EXハイパーを勧められています。EXハイパーに興味はあるのですが、吉野さんの商品で4倍の壁倍率が達成出来たらいいなと思いますので、宿題としてお返ししています。EXハイパーが持つ「優れた耐火性能」という特徴を活かした商品でね。木造建築ですから、燃えないということは大切です。

 せっこうボードってどの現場でも当たり前のように使いますからね。家だろうと公共の建物だろうと、どんな建物にもせっこうボードは使われている。

僕が若いころはうちのオヤジの作業を手伝いで、サブロク(3尺×6尺)の9.5mm厚をカッターナイフで切ってね。昔は切るとウワッて埃が出てね、今は無くなりましたけど(笑)。

 

タイガー)弊社との思い出話がございますか?

 

竹中社長)吉野さんとの思い出と言えば、やっぱり配達ドライバーの人ですよ。本当に届けてもらうたびに「こんなに重たいものをご苦労さん」と感謝していました。当時は2階に上げてくれるのを手伝ってくれるような時代でしたしね。今は自分のところで運ぶのが当たり前だし、そもそもうちはメーターモジュールで造っているから収めていただいているせっこうボードは12.5㎜厚の 1000㎜×3000㎜。これだと荷揚げは4人がかりの作業ですね。

 

タイガー)平成9年ごろの消費税アップや震災復興のため、年間160万戸以上という建築が重なったいわゆる「せっこうボードが足りなくなった騒動」の時はいかがでしたか?

 

竹中社長)うちは全く影響なかったというか、ちゃんと供給してくれていたんだよね。だから記憶にないぐらいです。

 

タイガー)建築現場に積んであるせっこうボードが盗まれたり、ひどい場合は張ってあるせっこうボードが剥がされるようなこともありました。

 

竹中社長)へぇー、そうでしたか。当時うちを担当してくれた営業マンは頑張っていてくれたんですね。お客様から受注した内容(期間)でできないと責任問題になりますから。ちゃんと供給してくれるってことは工期を守れるってことですから、特に大切なことですね。もちろん今も良くしていただいています。良く足を運んでいただきますし。

 

タイガー)ここ何年かで機能性の高い新製品も増えました。

 

竹中社長)新製品にはどんな機能があって、どうやって施主様にお勧めしたらよいか、その説明に見えることが多いですね。これはせっこうボードではないんですが、うちは元々大工の会社なので、塗り壁の下地材デラクリートを張るということに関しては得意なんですが、塗りは本来左官さん仕事だからまぁ、得手ではなかったんです。ところが最近、従業員で左官ができるようになったので、これからはその分野もどんどんやっていきたいと考えています。室内の内装仕上げ材のピュアコートとかね。外に塗れる商品も含めて教えて欲しいですね。


タイガー)吉野石膏では昨年3月からスタートしたインスタグラムで壁に関する色々な機能性商品のご紹介をしております。施主様にも壁博士になっていただきたく、是非そちらもご覧の上、お勧めください。

 

竹中社長)断熱材までは意識があっても、お客様はせっこうボードのことまでは確かにご存じないかもしれません。今はそうやって情報を取る時代かもしれないですね。

<オフの過ごし方をお伺いします>

竹中社長)大きな会社は週休5日でしっかり休みがありますが、私たちのような規模だと週末とかはお客さんとの打ち合わせが入っていないと、不安になってしまうんですよね。休みでやることと言ったら、お買い物のお付き合いで荷物持ちぐらいかな(笑)。

私はゴルフもやらないし、パチンコを始めとしたギャンブルもやらない。唯一の趣味といっていいのが犬と遊ぶことなんです。少し時間があると犬を車に乗せて遊びに行くのは楽しみですね。私は歩くのが好きで、多い時は1日2万歩目指して歩くことがあります。犬となら楽しいですし、頭をクリアにできるし、健康にも良いでしょ。

  • <愛犬のグレートピレニーズ「ブラン」と至福のひと時>

<ここから先のお話をお伺いします>

竹中社長)息子がこの会社で一緒に仕事をやっていますんで、このままうまく会社を渡せれば良いかな、と考えています。仕事上は雇用関係でなく親子関係だから色々無理も頼めるし、助かってますよ。

息子はまだ35歳ですし、私の年齢(1961年生まれ)を考えたら私が70歳ぐらいの時になるのかな。私もオヤジもそうだったように、親子ですからいくつになっても子どもにはどうしても厳しい採点になっちゃう。そういうものでしょ?けど、長くやったっていいことないのは理解しているからねぇ。

ただ、私と息子はやり方だって違うわけだし。引き継いで欲しいのは「誠実に」ということだけですよ。

<インタビューを終えて>

「社長としての自己採点は?」の問いに「30点」と、厳しい答えが返ってきました。

「なぜそんなに辛い点を?」と伺っても「何も変わっていないから。会社が急成長したわけでもないし」とおっしゃる竹中社長。

タイガーくんは「むやみに件数を多くしても、誠実さが届けられなくなってしまっては、それは丸竹の仕事では無い」と、思われているように感じました。

 

「うちは元々オヤジの代から大工だから。私も木が好きなんですよ。材木屋さんに木を見に行くのは、本当に楽しい。

いつか、余裕ができたら趣味として家具屋さん顔負けのいい椅子を作りたいですねぇ」とニコニコ顔でおっしゃる竹中社長。

 

施主様の期待以上に、誠実に。

 

これからも息子さんとご一緒に、末長いご繁栄をお祈りします!

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