吉野石膏株式会社


株式会社トップ・クラフト 様

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第二十五回 株式会社トップ・クラフト 様

永らく吉野石膏の商品をご愛顧いただいている
お取引先様のお気持ちを“吉野愛”という言葉に
置き換えて、そのお心をお伺いに回る
タイガーくんの“吉野愛”をたずねて。
お仕事への思い、商品への思い・・・。
さて、どんなお話が飛び出すでしょうか!?

企業プロフィール

会社名 : 株式会社トップ・クラフト 様

住所 : 千葉県船橋市七林町436-27

代表者 : 代表取締役 蛭間 雅之 様

会社設立日:2014年(平成26年)5月8日

事業内容 : 高層ビル・大型商業施設等の軽鉄下地・ボード工事、 各種外装・内装・冷蔵パネル工事、 内外装塗装工事、 オフィスレイアウト工事・各種原状回復工事、 飲食・物販店舗 設計・施工・監理、 住宅リフォーム工事全般、 技能実習生コンサルティング事業・技能実習生日誌作成支援アプリ企画・開発・販売、 TORIDE総代理店、 輸入建材販売、 作業着・作業用品の企画開発

URL : https://www.topcraft1.com/

第25回のお客様は、千葉県船橋市にある

株式会社トップ・クラフト 代表取締役CEOの蛭間雅之さんです。

 

外から見ると倉庫が併設された普通の事務所のように見えたのですが、一歩中に入ってビックリ!何時間でも居続けられるようなお洒落で快適、そして遊び心満載のオフィスでした!

<オシャレカフェのようなオフィス>

タイガー)外から見ますとガルバリウム鋼板に囲まれた、質実剛健な倉庫兼オフィスなのかな、と思いながら入ってきたのですが、中に入ってビックリ!奥行きも広く、まるでオシャレカフェのように、センス溢れるフィギュアがずらりと並んでいて驚きました!なんか毎日でもお邪魔したい感じです。

 

蛭間社長)そう言っていただけると嬉しいですね。このずらっと並んだガンダムは若い方から年配の方までファン層も広く、またその数も多いので、お客様がこちらにお見えになった時も結構話の中心になりますね。仕事の中でも雑談って、お客様の心をほぐしていくのにとても大事じゃないですか。特にお好きな方だと一気に親近感が湧きますよね。

 このガンダムのフィギュアたちは、一部頂いたものもありますが、多くは私が作ったものです。ガンダム好きだって知れ渡っているので、時々それを聞いてプレゼントしてくださる方もいらっしゃいまして。パーツを組み立てる前の塗装から始まって一体制作するのにおよそ2か月、凝ってしまうと半年近くかけて作ったものもあります。ここにあるのはほんの一部でして、まだまだバックヤードにもありますし、社内あちこちの棚の上にも置かれている状態です。この他にもまだ手掛けていない「在庫」が山ほどあるんです(笑)。

 

 ガンダムは小学校時代にテレビで見てからのファンですから、もう40年以上という筋金入りなんですが、実は私が小学生の時、夕方に見ていた番組もその時点ですでに再放送だったらしくて・・・。ガンダムってすごい歴史があるんですよね。

 これ以外にもベアブリックのようなアート的なものをずらりと並べたり、カウンターバーを設置したり、くつろぎ用のソファを置いたりね。いろんなものに興味を持ってもらうことは仕事上もとても良いことで、まずは自分が好きなアートを置いて、社員にも興味をもってもらおうかと考えたんです。手軽に楽しめる、敷居の低いものからがいいのではと、そんな理由でこのようなラインアップになっているんですね。

  • <オフィスを彩る数々のフィギュア>

  • <冷蔵庫付!のテーブル>

タイガー)こちらはテレワーク用に設置されたのですか?

 

蛭間社長)こちらはうちが代理店をやっていますTelework+Capsule製の防音の部屋ですね。聞かれたくない話をする時はこの中でしたら、バッチリです。ガラス貼りで、中が見えるというのがウリの商品でして、ガラス貼りゆえにオフィス内にありましてもそれほど圧迫感がありません。

<「ご自身のこと」「会社のこと」をお聞きします>

蛭間社長)私は地元が都内でして、なかなかやんちゃで上下関係がきつい学校に通っていました。先輩はキツイなりに後輩の面倒見が良く、いつもご馳走になったり、仲間想いの行動をとったりするのを目の当りにしてきました。私は非常に仲間意識の強い人間ですが、今思うとこの頃に沁みついた経験が、今の仕事スタイルや、会社のポリシーに活かされているのだと思います。

 

 私の住まいの近くにせっこうボードを扱う工務店がありましてね。私は中学を卒業して高校に行ったのですが、途中で学校を辞め、手に職を付けようかと考えていたところ、近所で顔見知りだったということもあり工務店の方から声を掛けられ、そこでのアルバイトから始まって職人になったんです。吉野さんのボードを手にしたのもその時が最初ですね。

 最初はあまり長くやるつもりはなかったのですが、さきほどのガンダムの話ではないですが、元々プラモデルなどを作るのが好きな性分でしたから、建物を作り上げていく仕事には楽しさを感じ、16歳の時から始めた軽鉄ボードを扱う仕事を20年ぐらい続けてきました。だから「仕事、大変でしょ?」ってよく聞かれるんですが、あまり大変って思ったことが無いんです。うん、やっぱり好きな仕事なんですね。

 

タイガー)起業しようと思われたきっかけは何だったのでしょうか?

 

蛭間社長)仕事を始めてから20年間、一人親方としてやっていたのですが、そこから仲間と「トップ・クラフト」というチームを作り、その状態で10年ぐらい仕事を続けました。

 「トップ・クラフト」を作ったきっかけですが、職人さんはどこかの会社に所属はするものの、基本的には一人親方のスタイルが多いですよね。その場合、会社から振られた現場に出かけていくと、そこの職長さんとの関係などで諸々の不満が起きるわけです。

 

 私が35~36歳の頃、当時大変信頼を得ていた外国籍の「名物職長さん」がいらっしゃいましてね。当然その信頼を会社は重宝するから、見返りとして本人の声が通りやすくなってくる。一方でその職長さんが会社寄りになればなるほど、残業時間なども含めて、現場の職人の負担はどんどん増えてくる。その環境に耐えきれなくなった二人の若手職人が「もう、職人を辞めようと思うんです」と、私に連絡をしてきたんですね。その頃、私もまだ一人親方ですから、社長に内情を訴えても自力ではどうすることもできないじゃないですか。けど、そんな職場環境の話で若い人が辞めるなんてもったいないですよね。そこで相談してきた二人に「もし、俺が会社から現場をまるっと受けて、二人の賃金の支払いも俺から払うとしたら、仕事を続けるか?」と聞いたんですね。つまり私の配下で働くということです。すると「それならば続けます」ということでしたので、社長と直談判して一現場いくら、という契約をし、他にも職人を抱えて2004年に、チーム形式として4人から始めたのが、この会社の前身なんです。これが8人、9人と増えていき、併せて売り上げも増えていくと、税法上や社会保険の問題なども発生するため、2014年に私も社長兼職人、社員も全員職人という、会社組織に変えていったんですね。

 

 しかし、社長業って大変でして、現場から帰ってきてからは事務所作業として請求書、支払い、社保手続き、見積もり提出、そして営業と、寝るのは毎日夜中の2時、3時、起きるのは朝5時の生活が続きました。それでも「会社づくり」ですから、楽しさはありましたね。知らないことをひとつずつ知っていくのは、何をやっていても楽しいものです。パソコン、エクセルなんかを使えるようになったのもこれのお陰ですからね。実戦に勝る勉強無し、で、すぐに関数なんかも使えるようになりました。この「とりあえずやってみよう!」というのもうちの会社の方針でして、良いところだと思っています。お陰様で離職率も低く、大きくなってきています。

 うちの現場は野丁場が6割ぐらいで、あとはテナントやオフィスの仕事なのですが、仕事も専門職人ではなく、今風に言うと多能工ってやつで、1+αの仕事ができるように心掛けています。本職としていた軽鉄ボードだけでなく、クロスや床などもできるようにする。これを10年前からやっています。資格が必要な工事以外はトイレもやるし、雨漏りも直すし、コーキング、浄化槽、なんでもまずはお引き受けし、もし難しければ断るのではなく、どうやったらできるか知恵を出して考えて、それでもできなければできる人を探す作業をしています。この事務所も鉄骨組んだり、階段付けたり、全部うちの職人だけでやりましたからね。他の仕事を知ることは自分の仕事にも役立つんですよ。新たな疑問も持つしね。つまり成長の手がかりがそこにはいっぱいあるんです。「できません」は弊社では禁句です!今の28人の中で私と直で仕事をしている人って半分ぐらいなんですよね。どんどん次の世代を次の人が育てて行ってもらわなくてはならないですから、この意識を伝えていって欲しいです。

 

 弊社では今、地域貢献の一環としてB.LEAGUE所属で千葉県船橋市をホームタウンとすれ「千葉ジェッツ」をサポートしています。地元の中学校にバスケットを教えに行く活動の支援です。自分の子どもたちが中学生だった時から始めて、ずっと続けています。これも自分のポリシーである「みんなで楽しく」のひとつですね。なんか自分だけ楽しいのって成り立たないんですよ。誰かと一緒にそれを分かち合えるからこそ楽しい時間があると思うんですね。

  • <ご自身でスプレーしたバンクシー風アート>

<「吉野石膏」についてお聞きします>

蛭間社長)私はずっとボード職人なので、常に吉野石膏の商品が横にありました。吉野石膏って「必ず解決をしてくれる」会社なんです。施工法などがその際たるものなのですが、現場でなんとなく解釈されていた納まり等について、ちゃんとアドバイスをしてくれるんです。これって吉野石膏の企業としての責任感だと思うんですよね。吉野の営業の方は一人一人、商品と施工方法の知識が技術者並みに豊富なのでちゃんと答えてくれるし、不明な点はすぐに調べて即時に返してくれる。ただ新しいやり方や認定などが次々と出てくるのでこちらが追い付かないってことがあります。その辺は整理してもらえるといいですね。今担当の服部君とも良く「こんな商品があったらいいな」とか話をしていますが、すぐに本社に掛け合ってくれたり、大変頼りにしています。

 職人さんの現場作業低減を目指して、点検口に使うソーラトンの規格品化をお願いしたいですね。現場で内蓋のサイズにソーラトンを切る作業は手間がかかるし、内蓋は規格化されているのだから予め切ったものを商品として作ってほしいですね。端材も出なくなるし、作業は早くなるし、省施工というキーワードにもどんぴしゃで最高でしょ?大きな面積を一人でできるようになれば、多少商品単価が上がったって採用しますよ。私は昔からプレカット推奨派ですから。

あとFeボード、これは便利なのでこの事務所でも使っています。Feボードを実際に施工したオフィスもありご好評をいただきました。これ、アイデアなんですが吉野さんでホワイトボードシートをパッケージ化して、Feボードと一緒に売ったらどうですか?どうせ必要なものですからね。

 

タイガー)色々と新しいご提案を本当にありがとうございます。

  • <Feボード、ご利用いただいております!>

<インタビューを終えて>

ゆくゆくは数人を筆頭に、グループカンパニーのようなかたちにして、会社を安定的に発展させたいという蛭間社長。そして技能実習生のために役に立つアプリも作りたいという蛭間社長。

 そのいずれもが常に仲間のことを心に置いて活動されているからこそ思いつくことで、iPadを片手にどんどんと浮かぶアイデアを形にしているその姿は、後輩のために奮闘する心熱き兄貴という表現がぴったり当てはまりました。

 

 しかしどんなに忙しくても、心に栄養を与えることも人生で大切なこと。少しだけ自由な時間を作られ、空いている棚がさらに沢山のガンダムで埋め尽くされたら良いですね!

 吉野石膏をこれからもどうぞご贔屓に!

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