吉野石膏株式会社


株式会社コラボハウス 様

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第三十回 株式会社コラボハウス 様

永らく吉野石膏の商品をご愛顧いただいている
お取引先様のお気持ちを“吉野愛”という言葉に
置き換えて、そのお心をお伺いに回る
タイガーくんの“吉野愛”をたずねて。
お仕事への思い、商品への思い・・・。
さて、どんなお話が飛び出すでしょうか!?

企業プロフィール

会社名 : 株式会社コラボハウス 様

住所 : 愛媛県松山市北井門2丁目12-5

代表者 : 取締役社長 志賀 翔吾 様

会社設立日:2008年(平成20年)6月2日

事業内容 : 新築注文住宅

URL : https://collabohouse.info/

第30回のお客様は、愛媛県松山市にある

株式会社 コラボハウス 取締役社長の志賀翔吾さんです。

 

四国トップクラスの売り上げを誇るコラボハウスは、原石であった志賀社長を発掘し、磨き上げた創業者の眼力と、その期待に見事に応え、大きな熱源となって会社を動かす志賀社長の、まさに「コラボ」で成り立っていました。

<コラボハウスに入社されたきっかけ>

志賀社長)僕は今36歳なのですが、18歳からこの建設業界とは全く関係のない異業種で働いていました。僕が23歳の時に職場でこの会社の創業者で代表取締役である清家修吾と知り合い、うちの会社に来ないかと誘われました。

突然のことで驚きましたが、転職を考えていたタイミングでもありましたので真剣に考えてみることにしました。

 

タイガー)清家さんは交遊関係も広い方だと思うのですが、なぜ多くの方の中から志賀社長に白羽の矢が立ったのだと思われますか?

 

志賀社長)んー、良く分かりませんが、何にでも興味を示して聞きまくるような、とことんやりこむ性格を見抜かれたんですかね。ありがたいことに本当にお声がけが現実となり、24歳の時にこの会社に入ることになったんです。

<全くの建築素人がコラボハウスに入社、そこから・・・>

志賀社長)コラボハウスは今でこそ130人を超える会社ですが、当時は創業4年目、20人そこそこの規模でした。清家は入社して1週間も経たない僕に「次の社長をやってもらおうと思っている」と言われて、ただただ驚きました。

 この会社には創業者が二人いまして、清家は設計や営業の管轄で、もうひとりの創業者は現場の責任者で、当時社長を務めていました田窪寛といいます。この現場を預かる田窪との話しにより、私は注文住宅の「現場監督見習い」から始めることになりました。もちろん僕は吉野石膏という名前も、せっこうボードという商品も知らない男ですから、何一つできるわけないじゃないですか。建築を少しでもかじったことがある人間なら当たり前に知っている梁とか桁などの専門用語すら知らない。田窪に同行して現場に行っても、飛び交う言葉が全く理解できなくて、ひたすら解らない単語をメモして、帰社したらパソコンで調べる事を繰り返しました。

 

 当時は今と違って会社の規模も違いますし、いわゆる「教育」制度なんてありません。分からなければ自分で調べるか、身体で覚える時代です。そんな僕を入社3か月で田窪が促成栽培してくれ「そろそろ一人で現場見てみようか?」と担当を与えられ、実戦で覚えていく毎日となりました。しかし、もちろんたった3か月ですから、分からない事だらけですよね?そこで、建築の事を全く知らないんだから当たり前、人見知りしない性格も手伝い、何でもめっちゃ聞きまくったんですよ。少しでも分からないことがあると「え?それどうゆう意味?」みたいな。そういった姿勢を清家が評価してくれたのかもしれません。

 

 うちの会社はとても特殊で役職が無いんです。創業者の前職がピラミッド組織の弊害がたっぷりの会社だったらしく、この上司部下制度に激しい嫌悪感を持っているんですね。つまりコラボハウスには上司や部下という感覚が無く、仕事も先に入った先輩が後輩に教えていく。だから1年後には、超ベテランの方ではなく、僕が次に入ってきた後輩に仕事を教えていました。

タイガー)では社長になってから今日までの9年間について教えてください。

 

志賀社長)社長になってからも5年間ぐらいは、実務としては全く変わらない毎日でした。ずっーと現場監督。うちでは手間の多い注文住宅のわりには多い棟数だと思いますが、監督一人につき年間24棟というのが理想です。僕自身は社長になってからは担当数を減らしましたが。

 

 ・・・この24棟も年間でデコボコがありましてね、どんな工務店でもその月によって着工数の偏りがあり、これは仕方がない事と放置されてきたのですが、毎月同じように着工が無いのは弊害ばかりで何もいいことがない。短期間に仕事が集中するとトラブルは増える、監督・職人は疲弊する、品質は落ちるで良いことが一つも無いんです。そこで設計士などとこのためだけの話し合いの機会を多く持ち、オリジナルのチェック表を作って、着工の平準化に力を入れました。これは大変効果があり、仕事の質が上がることによりトラブル発生率が下がりました。この成功を受けて、オリジナルの表の礎となった理論を商品化して販売する動きにもつながっています。

 また、社長になって主にやり始めた事のもうひとつが「トラブル対応」です。この仕事はどんなに丁寧にやったとしても必ずトラブルが発生するので、これが今につながっているとても大切なことだと思っています。ある種、僕の仕事は「どうしたらトラブルが起こらないようになるか」に全て集約されていると言ってもいいぐらいです。あとは若手の育成ですね。このふたつは全く違うことのようで実は密接な関係があるんです。

 

 うちでは2人の創業者が、本来は社長である僕がやるべき財務、税務や採用、労働環境などの「会社の環境を整える経営的な仕事」をやっているので、その分、僕は家を造る作業に専念できているんです。性格も専門性も異なる、創業者として教えを乞える人が2人いる、ということはとても恵まれていて、僕は営業色、現場色、どちらにもバランスの良い按排を二人の話や考え方から自分で考えることができる。とくに現場からの問題点の吸い上げは、毎週、愛媛県で作業する全ての現場監督を集めて、ここで失敗例の共有をしています。本当に小さなことも全て共有。それが営業・設計に起因するものなら、そちらで話を揉ませ改善させる。一方で現場や職人に起因するものなら施工マニュアルやチェックリストに加える作業をやっています。

 

タイガー)チェックリスト、があるんですね。

 

志賀社長)トラブル対応は大変です。もう二度と発生させたくない。そのためには、過去のエラーを全部リスト化して図面に反映し、その原因が起きないようにするのが一番なんです。社長である以上、いつでも「社長を出せ!」の声に応対しなければならないじゃないですか。だから「いかにトラブルを発生しない仕組みを作るか」は常に考えなければならないことなんです。これ、全社員にとって結局プラスなんですよね。

 昨日もチェックリストに2つ追加したんですよ。細かいことが大切なんですよね。だから私のモットーはこのトラブル対応で培われた「事後の100策より事前の1策」。トラブルの原因の殆どが着工前に気付けたことだと身に沁みていますからね。この小さく積み上げてきたチェック項目だけで、今ではざっと1000以上あります。これを全部チェックしていくんですね。

 また、この全てのエラーを私が全部「テスト」を作って、従業員にやらせています。このテスト、グレードや対象者別に100種類ぐらいありますよ。入社してからこの期間までにこれ受けて、受かったら次はこの期間までにこれ受けて、とスケジュールも決まっています。入社した時に私が浴びた「言葉が分からない」状態を抜け出す「語句」のテストから始まって、工程表、計算、カタログから抜いた仕様・施工方法のテストまで。知識を問うテストもあります。記入式だけでなく、もちろん実技テストもあります。釘ピッチとか補強方法とかボンド塗布などを問題にした吉野石膏さんのテストとかね。この全てがプロの設計士・現場監督になるための重要な作業で、トラブルを防ぐ最も良い方法だと思うんですよね。

  • <自前のテスト、全て志賀社長の力作です>

<ホームページについてお聞きします>

タイガー)私が知っている中で、「最高のホームページ」と感じました。超優秀な営業マンの流れるようなセールストークを聞いている心地よさがあり、写真1枚とっても、おそらく何百枚の中の1枚を選んでいるのでは?というこだわりも見てとれます。社員の皆さんも輝きに溢れ、これは「学生さんへのアピール」にも効き目があるのでは、と思います。

 

志賀社長)ありがとうございます。これは創業者の清家修吾のこだわりで、ホームページを始めとする集客やマーケティング、全てが清家の担当なんです。うちは営業がおらず、設計士が直接お客様のお話を聞き、家づくりに反映させていくスタイルをとっているのですが、会社への好感度や信頼感、さらにはリクルーティングまでをも、このホームページや、同時に行っていますInstagram、テレビCMが担っているのだと実感しています。

<「吉野石膏」についてお聞きします>

志賀社長)吉野石膏ってそれ自体がブランドっていうか、業界の地位っていうか、すごいシェアを背景にした揺るぎない会社なんですよ。実際にうちも100%吉野石膏さんの商品を採用していますしね。もちろん商品のラインアップ、信頼性など、それを裏付ける理由があるんですが。うちの会社は標準仕様でハイクリンボード、EXハイパー、スーパーハードを採用しています。特にハイクリンボードはうちの特色というか、他社さんとの差別化の意味もあって発売されてからずっと使っております。これ以外にも磁石が付くFeボードも需要が多いですね。あとね、ちょっと特殊な使い方かもしれませんがスーパーハードを出隅に15㎝ずつぐらい張っています。こうすると硬い材質のお陰でクロス屋さんがコーナーテープを貼らなくていいし、ボードのラインがピシッとするのでパテもしやすいんです。硬いので角にぶつけても崩れないですし。吉野石膏さんは営業の方の商品知識は豊富だと思うんですが、現場からするとそれをまとめたカタログが無いんですよ。ひとつひとつの詳しいカタログもいいんですが、仕様・単価・利点の違いや施工要領などを簡潔に1冊にまとめて載せた毎年更新される総合カタログが欲しいですね。これがあると「よし、吉野石膏の事を勉強しよう!」と思った時につかうテキストにもなるんです。是非作ってください。

 

タイガー)コラボハウスさんには愛媛どころか四国でもトップクラスで吉野石膏のお取り扱いを頂いており、大変ありがとうございます。宿題として持ち帰らせていただきます。

  • <吉野石膏の担当者と>

<インタビューを終えて>

 「社長業の9年間を自己採点したら何点ですか?」の問いに「50点」と控えめに答えられた志賀社長。「毎年30名ぐらいの新規採用をしている中で、当然ですが辞めていく人もいる。これからは本当に必要な優秀な人材を引き留める作業を、社長としてやらなければならない」と、強い表情でおっしゃられていました。

 好待遇、休日自由の下で腕を揮う130名社員の先頭に立ち、三人四脚の陣頭指揮で始まっている四国発全国制覇の旅。

 素敵な時間が続きますように、吉野石膏も全力で応援させていただきます!

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