吉野石膏株式会社


ディーハウス株式会社 様

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第三十二回 ディーハウス株式会社 様

永らく吉野石膏の商品をご愛顧いただいている
お取引先様のお気持ちを“吉野愛”という言葉に
置き換えて、そのお心をお伺いに回る
タイガーくんの“吉野愛”をたずねて。
お仕事への思い、商品への思い・・・。
さて、どんなお話が飛び出すでしょうか!?

企業プロフィール

会社名 : ディーハウス株式会社 様

住所 : 東京都清瀬市元町2-14-27

代表者 : 代表取締役社長 本橋 利之 様

会社設立日:2000年(平成12年)4月13日

事業内容 : 建設業

URL : https://dhouse.jp/

第32回のお客様は、東京都清瀬市にある

ディーハウス株式会社 代表取締役社長の本橋利之さんです。


欧風な雰囲気をまといながら私たちの前に現れた本橋社長。お話が進むたびに「なるほど!」と膝を打つ回数が増え、そのお洒落さの理由が紐解かれていきました。

<ディーハウスについてお聞きします>

本橋社長)僕らがやっていることは「メゾン エ プレタポルテ」と言いまして、「豊かな準備ができている家に、すぐに、快適に住める」ということを提案しているんですね。


 僕はある日、新築祝いに呼ばれたんですが、そこでは前の家で使っていた家具などが「勿体ないから」という理由で置かれていました。するとお引き渡しの時にあんなに輝いていた家が、生活道具が入っただけでバランスが崩れて、快適な暮らしに対して疑問符だらけになっていたんですね。


 暮らしのバランスが取れていない家では、豊かに暮らせないですよね?これ、私たちの家づくりで一番大切にしているところなんですが、家だけを建てて「はい、終わり」ではダメで、どんな大きさの、どんなデザインの家具を、どう配置するかを全て実物大でシミュレーションした上で設計しないと、満足な家になるわけが無いんですよ。導線も取れない、窓があるがゆえにテレビやソファの置き場所もままならないリビングに豊かさは無いし、ダイニングテーブルのセンター真上にペンダントライトが決まっていない家は愉しい家とは言いがたいですからね。ほとんどの方が初めてお家を建てるわけですから、お客様の希望通りに、豊かな家の設計体験が無い人が設計してしまうと、あちこちに盲点があるわけです。そこをプロの我々が豊富な経験で、ヨーロッパで支持されているインテリアを用いながらアドバイスし、家の側だけでなく中身も含めてお引き渡しまで責任を持ってプロデュースするんですね。


 例えば今、そこで座られているソファがありますでしょ?これ大きさが2300㎜あるんです。このサイズがあると家族4人がここに座ることができて、皆そろってテレビや大画面でネット動画を楽しむのはもちろんのこと、団らんもできる。ところが、建売住宅のプランではこの大きさの家具はほとんど入らない。ダイニングテーブルの大きさにしても同じです。となると子どもたちはそれぞれの部屋にスマホを持って入ってしまう、という事態になります。このモデルルームの土地が特段に広いわけではありません。家の設計の方に問題があるんですね。正しい設計のためには住んでいる人の生活を把握することがとても大切なので、僕らはものすごく細かいところまで「ライフスタイルヒアリングシート」を使ってお聞きします。お父様が何時に起きて何時に帰ってきて、週に何回食事をするか、そして趣味は何か、とか。奥様も、お子様も同じです。これを整理して伝えてもらうことで、設計図が浮き出てくるんですね。


 豊かな暮らし、愉しい暮らしを実現させるための家。そのためにグループ会社には色々な役割があります。基になるのは創業63年、まさに家の柱となる良い木材を供給する「本橋木材」という材木屋です。昔ながらの家紋・丸山叶の屋号が恰好良いでしょ?その下にmmis(モトハシマテリアル)というインテリアの設えを行う店舗を港区青山に構えています。インテリアって実際の生活・部屋に入れると大きさ等、しっくりしないことが多いのでリアルサイズでその体験をしていただく場ですね。この提案は、自分たちでヨーロッパでの豊かな時間の実体験を重ね、イタリアの家具見本市などで毎年情報をアップデートして、それをエビデンスにしてお勧めしていますので間違いが無いです。それもべらぼうに高いものではなく巨匠の家具のジェネリックなのでお値段もお手頃なんですよ。楽天のはしりの頃、三木谷さんの話に乗ってからなのでかれこれ23年目になりますが、インターネットを使っての販売もやっています。パナソニックさんの大宮や横浜、熊谷のショールームのインテリアを手掛けさせてもらっているのも、こんな実績や姿勢が評価されているのかなと思います。


 そして、dstylecafeというカフェですが、これも喫茶店をやりたかったわけでは無くて、お家のお引き渡し後も、お施主様と友人のようなお付き合いがしたかったのが理由で開いたお店です。ここでフラワーアレンジメントやミニコンサートを開催しながら、お近くにお越しいただいた際の立ち寄り場にしたかったんですね。その2階には私が超一流品として惚れ込んだKartellというイタリアでの最大級規模の歴史ある家具のショールームを設置し、正規代理店として販売をしています。


 このように単に家を建てるのではなく、住んだ後に「快適で豊かな家だなぁ」と感じていただけるような家をこの15年で200棟ぐらい手掛けてきました。つまり僕らがやっていることは「ライフプランニング」と呼んでいただいて良いと思います。大量の広告費とイメージ戦略で訴求をされている大手メーカーが数ある中、僕たちのコンセプト、お届けしたい本質を限られた宣伝活動の中で伝えるのはなかなか難しいですが、その表現方法を研究しながら、もっと多くのお客様に、もっと多くの取組店さんと一緒に、お届けしなければならないと思っています。

<本橋社長ご自身のことをお伺いします>

  • <知的財産の恩人・松浦さんと出会った日>

  • 本橋社長)学生時代はロックミュージシャンになりたかったので、家業を継ごうなんて全く思っていませんでした。大学を卒業するまでにプロミュージシャンになれなかったら夢をあきらめると決めながらも、国内のライブハウスなどで活動していました。意中ではないレコード会社からも話をいただくぐらいのレベルでしたが、当時の超一流のギタリスト達の神技を前に早々にその差を感じ、夢を諦めたという思い出があります。


     しかし、それでも半纏を着て材木を担ぐ自分の姿が想像できず、1986年、22歳の時に自転車で日本縦断を成し遂げた後、今度はバックパッカーとしてヨーロッパで半年間の一人旅をしたんです。片道切符と地球の歩き方だけ持って。これって本当に若い時とは言え、自分のことながらなかなか凄いよね(笑)。当時はアンカレッジ経由だからパリまで24時間ぐらいかかるんですが、その隣席に松浦さんという方が座っていたんです。話を聞くと彼は僕より若いのに16歳からパリに行って、向こうに住んでいらっしゃるという。24時間と言う長時間で打ち解け合った時に彼から「今日はどちらに泊まるんですか?」と聞かれ、「いや、ホテル取っていないです」と答えると「もうインフォメーションが閉まっているので、良かったら今夜は僕のアパートに泊まりませんか?」と誘ってくださった。僕はラッキーなことに、初ヨーロッパでいきなり、あちらのリアルなライフスタイルの中に身を置くことができたんです。クロワッサンとカフェオレの朝食、そして白熱灯が色成す、夜の街の光の色の艶めかしさはまさに衝撃的でした。

 この松浦さんですが、やはりただならぬ方で、その審美眼の素晴らしさを活かし、今でも世界中の逸品を、しかもいち早く扱うお仕事をされています。それ以外にも建築を学んでいる方に出会ってそのノウハウを教わったりなど、とにかく運の良さを感じることが多かったんですね。「いつかヨーロッパと仕事ができたらな」という原点はここにあった、という訳です。


 帰国してからは興国ハウジングさん(現ジャパン建材さん)に修行として入社しました。吉野石膏さんとのお付き合いもここからがスタートですね。3か月後には長野県松本営業所に配属されましたが、誰一人知らない中での経験は僕にとって大きなプラスでした。そこでの数年を経てから家業に戻り、建築資材をビルダーさんに卸す仕事を始めました。松下電工さんも初めは扱いゼロの状態だったのですが、今ではこの西東京で7年間連続1位になるまで、関係が濃くなりました。いずれにしても若い時から続く様々な経験が、全て僕の身になっているなと感じています。

<「吉野石膏」についてお聞きします>

本橋社長)吉野さんとのお付き合いは創業者である父の代からです。それが縁で須藤永一郎会長から僕は大変可愛がっていただきました。親しみを込めて言いますがこの「須藤のおやじさん」が色々な事を僕に教えてくれました。タイガー会で一緒に旅行に行ったりしている中でも、なぜかいつも私を傍に置いてくださる。すごい売り上げの会社が勢ぞろいする中でも、なぜか会長の奥様も含めて僕にお声をかけていただくことが続きました。だから自分ではすごく親近感があるんです。


 これエピソードなんですが、台湾に行った時に会長がお手洗いに行かれて、洗面台の水跳ねを綺麗に拭かれていたんです。そんな姿を見たり、東北旅行の時は日本酒の事を教えてくださったり、ワインもすごくお好きですからそれを習ったりね。すべてが会長の豊かな経験に基づくものなんで、私は大好きなんですよ。そんな貴重な体験を沢山させていただいたことが僕にとっての「吉野愛」かなって思います。その繋がりが今の永作社長や潮副社長にも引き継がれていますね。

  • <吉野石膏の担当者と>

  •  インテリアにうるさい私が使わせていただくぐらいですから、吉野石膏の商品は一級品で間違いないです。ホルムアルデヒド対策として効果があるピンク色のハイクリンボードとか、室内を安定した湿度に調整する機能があるハイクリンスカットボードとか。磁石がつくFeボードなどは分譲系の住宅で100%採用しています。これらの商品を重用している理由も、目に見えない壁の中ですが、それを使うことで「暮らしが豊かになる」という弊社のコンセプトに則っているからなんです。僕らが掲げている豊かな暮らしを実現するような商品が吉野さんにあったら、僕はすぐに採用しますよ。これからは「防音の部屋」として、防音機能の高い商品を研究してみたいですね。

     

    タイガー)ありがとうございます。壁厚136mmで260mmコンクリート壁に匹敵する遮音性能を誇るA-2000・WIや、床ではタイガースーパーハードとサウンドカットを組み合わせた遮音フロアシステムもございます。是非ご検討ください。

<インタビューを終えて>

自分は運が良い、だから思わずご先祖様に感謝をしてしまうと柔和な表情でお話になっていた本橋社長。


そんな本橋社長がお客様からの印象に残っている言葉は「ありがとう」なんだそうです。お金を払っていただいたお客様から逆に「ありがとう」と言っていただける価値。その言葉を聞いた時に「自分たちの想いがきちんと届いたんだな」と満足感が高まったそうです。


ディーハウスの家は生活も、趣味も、習慣も、ルーティンも、全てが快適にこなせる、ストレスフリーな家。


これからも「意のままに暮らせる家」が、多くのお客様に、幸せと共に届きますように。

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