吉野石膏株式会社


住協建設株式会社 様

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第三十三回 住協建設株式会社 様

永らく吉野石膏の商品をご愛顧いただいている
お取引先様のお気持ちを“吉野愛”という言葉に
置き換えて、そのお心をお伺いに回る
タイガーくんの“吉野愛”をたずねて。
お仕事への思い、商品への思い・・・。
さて、どんなお話が飛び出すでしょうか!?

企業プロフィール

会社名 : 住協建設株式会社 様

住所 : 埼玉県狭山市狭山台4-27-38

代表者 : 代表取締役 安永 久人 様

会社設立日:1982年(昭和57年)7月

事業内容 : 総合建設業

URL : https://www.jyukyo-cnst.co.jp/

第33回のお客様は、埼玉県狭山市にある

住協建設株式会社 積算調達部部長の鎌田弘樹さんです。

 

終始柔和な表情でお仕事への想いを語っていただいたインタビュー。

永年、地域トップクラスを誇る、その秘訣を教えていただきました!

<始めに住協建設についてお聞きします>

鎌田部長)平成元年に今の社名「住協建設」に変更したのですが、社名に通じるかのように、安永久人社長から「一致団結、協力体制で良い家を造ろう」といつも言われています。職人さんを始め、家づくりに関わる専門家の皆さんを大事にし、その力を最大限に発揮していただけるように「人を大切にする」社風も、この社名に込められているのかな、と感じる部分があります。実際問題、協力会社である「住協会」の力無しでは、私達は釘一本打てないわけですからね。住協会の皆さんは地域密着の会社ということもあるのでしょうが、本当にこの仕事に誇りを持ってお仕事をしていただいており、大変感謝しています。

 

 当社は大きく分けると3つの部門があります。一つ目は木造戸建ての新築とリフォーム、二つ目は東京・渋谷の東京本店を中心とした共同住宅や、ワンルームマンション、ホテル、文化施設などビルものの建設、そして三つ目が宅地造成を中心に道路工事、橋の補強なども行う土木部門です。建設業界の中で、一社でこの業種の異なる3分野を手掛けている会社というのは、なかなか珍しいのではないかな?と思います。

 

 その中でも昔からの会社の礎のような木造住宅部門には、やはり多くの想いがありますね。戸建てだけで言うと、本社と大泉の出張所を拠点に車で1時間程度の商圏で年間目標を600棟に置いている中、この数年はあと少し、550棟ぐらいの結果が続いています。これは本当に歯がゆい状態で、何としても600棟に届くべく様々な施策を打っているのですが、なかなかハードルが高く残念ながら手が届いていないのが現状です。いったん超えてしまえば堰を切ったようにすっと数字が伸びていくのだろうと思っているのですが・・・。 

 具体策としては50名程度で行っている現場管理者の質と人数を増やしていくこと、これは新卒の採用や教育にもかかわってくることかとは思うのですが、若い管理者の力を伸ばすことが必要なのでしょうか。採用はこの業種はどこも大変なんだと思います。この数年、現場・設計・営業併せて30人ぐらいずつは採っている中で感じていることなのですが、年齢が若い方はやはり考え方が柔軟で、会社の方向性にすっと馴染みやすい傾向があるような気がしますね。彼らの中に、例えば月末に集中しがちな現場の工程管理をうまく散りばめてやろうという意識が芽生えたら、これは協力会社さん対策にもなるし、大きな力になりますので、素直な若者たちにはこれからも大いに期待したいです。また、分譲住宅の宅地開発を行っている宅地造成部門ですが、これは直接棟数増につながっていきますので、600棟という数字を達成させるために、ますます重要な部門になっていくと思っています。

 

 一方、渋谷にある東京本店が中心となっているビルものですが、一時はオリンピックまでだ、などと言われていたんですが、お陰様でマンションなどはまだまだ好調が続いていて、まぁ、スパンが長い仕事だということもあるのですが、2~3年先までは見えている状態です。また施設や工場の改修、またビルや学校など公共施設の耐震補強などもやっています。こちらも戸建て住宅同様に協力会社さんの集いである「東京住協会」の皆さんに現場の支えをいただいております。

 

 メーカーの方ももちろんですが、何といっても住協会の方たちはビジネスパートナーとしてとても大切ですから、社員が何日もかけて準備をし、皆さんをおもてなしする会なども定期的に行っています。正月の新年会から始まり、30年以上続く河原で行うBBQ大会などは前回300を数える参加者で賑わい、大いに楽しんでいただけたのでは、と感じています。

  • <300人が参加したBBQ大会>

<御社の住宅で特筆すべき点をお教えください>

鎌田部長)当社の住宅は8年連続で一般財団法人 日本地域開発センターが定めた高い基準をクリアしないと頂けない「ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー」の特別優秀賞や省エネ住宅特別優良企業賞を受賞しています。この省エネ性能に関しては、当社の住宅は断熱・気密にこだわった、快適な暮らしにするための工夫が長年にわたって凝らされています。またこれ以外でも熱エネルギーで地震の力を吸収する耐震性の高い壁・GMAS(ジーマス)など、独自の安全・快適な住まいづくりをご提案しています。もちろん、吉野石膏さんのシックハウス対策としてホルムアルデヒドに有効なハイクリンボードは当社の標準仕様になっていますので、それこそ550棟の全てで、建築中にピンクの壁を見ることができますよ。

  • <制振システム GMAS>

<鎌田部長ご自身のことをお伺いします>

鎌田部長)私は子どもの頃から木造の住宅が好きで、三つ子の魂百までじゃないですけど、仕事として「住宅の設計」をやりたかったんですね。当時は盛んに行われていた建前・棟上げで餅や小銭、お菓子などを振舞っていたのも嬉しかったんでしょう、学校帰りに良くそんな場所に出向いては、はしゃいでいました。また、夏休みの宿題で工作をやるとなると、目がキラキラしてしまうほどの工作好き、そしてガンプラ好きなど、もの作りも大好きだった私は、学生時代には建築学科で勉強し、新卒から2年間、別の不動産・建設系の会社で設計志望として働いていました。ところが2年目で営業職を打診されたため、その会社は辞めてしまい、住まいの近くにあったこの会社に「設計をやらせてください!」と訴え、転職しました。

 今でも覚えていますが、出社初日に社長に「設計は年季がいるから、まずは3年ぐらい現場監督をやれ」と言われて、渋々現場監督見習いから始めたんです。それにしてもそこから30年以上も経つのに、いまだに設計の仕事をやらせてもらえていないですね・・・。社長、これ見てますか?(笑)。

 

タイガー)この「積算調達部」というのはどんなお仕事なのでしょうか?

 

鎌田部長)家1棟建てるにあたっての予算を組んで、業者を決めて、発注して、という業務です。新規の見積もりも担当します。私達のミスはお金が絡むだけに命取りになりますから、より慎重な作業や確認が必要な部署ですね。業者さんとはメールやパソコン、電話だけで取引しようと思ったら出来なくもないのですが、向き合う担当者の顔が見えなくなると良い仕事ができないと考えていますから、いつでもお互いの顔が分かるように心がけています。ですので100社以上、ひょっとしたら200社近くはある全ての業者さんと、順番に必ず面談しています。お相手が多く、個別だと間に合わないので業種ごとにまとめて10人ぐらいにお会いすることもありますが、なんとか工夫しながらやっています。皆さんが思われている以上に、この部署は人に会う機会が多い仕事かもしれませんね。先ほどの600棟という目標達成のためには、この協力会社さんの数を増やしていくこともとても大切です。とくに繁忙期や月末は本当に人繰りが大変で、職人さんの取り合いですからね。

<「吉野石膏」についてお聞きします>

鎌田部長)もう何年のお付き合いになるのかなぁ・・・。1997年に消費税が上がって住宅の建築ラッシュだった時、駆け込み需要があったんですね。その時、せっこうボードも腐るものじゃないから、みんな品薄って噂だけで買い占めして在庫で持っちゃったんです。するとどうしても品物が無くて、納材店任せにしちゃっていたこともあり、ライバル会社の「ボードを融通しますよ」というささやきに乗っかって、それまで吉野さんだったのを、そちらのライバル会社に切り替えちゃったんですよ。

・・・そこから数年はその状態が続いていたんですが、今から十何年か前に、商品の品質良さ、そして住宅の性能を上げるために、今度は「全て吉野石膏に変更してください」と納材店さんに指定をしたんです。そこからは、壁は「ハイクリンボード」一色ですし、うちの住宅は全棟で耐震等級3を取っているので耐震性能を上げるための外壁耐力壁「EXハイパー」、さらには内壁耐力壁の「ハイパーハードT」なども採用するなど、吉野さんオンリーでお付き合いさせていただいております。吉野の営業さんには新しい商品のご紹介は良く頂いていますね。

 

タイガー)地域でリーディングカンパニーの住協建設さんが使っている仕様・商品ということで、他の同業者さんへの影響が非常に大きく、本当にありがたいと感じています。どうぞ今後ともよろしくお願いいたします。

 

鎌田部長)吉野石膏さんへ注文があるとしたら・・・・。職人の高齢化や、事故の軽減のためにも、せっこうボードの「重さ」の問題や「施工性の向上」はとても大切なポイントですよね。これからは同じ性能を維持しながらもっと軽量化されたり、少ない工程で作業が完了するような商品ができたら良いですね。脚立に上って天井を張る作業なんて、高齢の大工さんにはやらせたくないなぁ・・・といつも心配しながら現場を見ています。吉野さん、工事会社作って材・工、一緒にやってくれませんか?(笑)

  • <吉野石膏の担当者と>

<インタビューを終えて>

ユーモアあふれる、愛のある弄りを散りばめていただきながら、多くの吉野愛を語ってくださった鎌田部長。インタビュー後には自らのご案内で社内と、たくさんの工夫が詰まったモデルルームを見せていただきました。そこで驚いたのはかなり広いスペースを割いているキッズルーム。

 

 「土日にご夫婦でご相談に見えるでしょ。その時にお子さんのお世話をしながらだと肝心のご意見やご希望がなかなかうまくやり取りできないじゃないですか。だから商談スペースのすぐ横の目が届くところに、保育士さん常駐でスペースがあるんです」

 

どんなお話でも、そのひとつひとつに、リーディングカンパニーとしての気遣いと秘訣が散りばめられています。

 

年間戸建て600棟。

間もなくの達成、間違いなしですね!

  • <どーんと広い「キッズルーム」>

  • <アイデア溢れるモデルハウス>

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