吉野石膏株式会社


株式会社協和 様

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第三十七回 株式会社協和 様

永らく吉野石膏の商品をご愛顧いただいている
お取引先様のお気持ちを“吉野愛”という言葉に
置き換えて、そのお心をお伺いに回る
タイガーくんの“吉野愛”をたずねて。
お仕事への思い、商品への思い・・・。
さて、どんなお話が飛び出すでしょうか!?

企業プロフィール

会社名 : 株式会社協和 様

住所 : 青森県青森市荒川柴田281-8

代表者 : 代表取締役社長 木村圭介 様

会社設立日:1977年(昭和52年)9月

事業内容 : 住宅建築、販売

URL : http//www.kyouwa-home.jp

第37回のお客様は、青森県青森市にある

株式会社 協和 代表取締役社長の木村圭介さんです。

 

36歳の時に2代目として社長を引き継がれてからおよそ7年。

成長を遂げてきた「協和」の秘訣を教えていただきます。

<始めに社長ご自身の事をお伺いいたします>

  • 木村社長)私は学校を卒業してすぐにこの世界に入ったわけではなく、最初は学生時代から勉強をしていた測量の仕事に就いたんです。しかし、測量士として働き、5年ほど経った時に、当時協和の社長だった叔父から「お前、うちの会社にこないか?」と声をかけてもらったんですね。ちょうどその頃は下請け専門にやっていた協和が自社で新築住宅を手掛け始め人手も足りなかった時期で、また、自分でも青森市内の公共事業が減りはじめたことが気掛かりで、測量の仕事について考えていたタイミングでもあったので、良い機会だな、と思い転職を致しました。今から19年前の話です。

    同じ建築関係とは言え、測量と家を建てる仕事は全く違いますから、初めは現場でゴミを拾うような後片付けの仕事から入り、仕事を覚えていきました。学校で建築の習いはしていましたが、やはり座学と現場では全く違いますからね。私はモノ造り型の人間か、と言うとそういうタイプでもないので、現場作業は毎日大変でしたね。ただ感覚としては「嫌だな」と思うことは全くなく、日々コツコツと仕事を全うできていましたので、それが今日につながっているのだと思います。


     そこから12年間は現場の仕事をやりながら、建築士の資格を取るために勉強し、2級建築士を取り、図面を描く仕事も始めました。当時は下請けの仕事もまだ残っていたためふらりと現場に行くことも多かったのですが、これは考えてみれば当たり前の話ですが現場監督からは「何も分かっていない素人が来た」という扱いを受けることが多々ありました。それが悔しくて資格を取ったというのが本音かもしれませんね。ただ、資格取得で学んだことは所詮最低限の知識で、それよりは現場を重ねることがやはり一番の勉強です。今でも現場に勝る学び場はないと思っています。


     社長になったのは今から7年前の平成29年、私が36歳の時です。仕事をしていて一番嫌なのはやはりお客様からのクレームですね。特に青森という場所柄もありますが万が一にも「家が寒いよ」と言われてしまうのは一番つらい。昔と違い、皆さん今の温かい家に慣れていらっしゃるわけですから、間違っても寒いと言われないような家づくりを目指してきました。

<協和の家の特長をお教えください>

  • 木村社長)今、ご好評を頂いておりますのは「住設あんしんサポート」です。コロナがあったというのが大きな理由なのですが、お客様が減ってきた中で、お客様が得をするような、何か差別化を考えなくてはならない。そこで保険料を当社が負担し、住宅設備に10年保証をつけることに致しました。これですとお引き渡し後、キッチン・トイレ・バスなどの住宅設備が故障しても10年間は無料で修理・新品交換ができます。うちはハイクオリティー・ロープライスを謳っておりますが、質の良さと値段の安さは本当に自信のある所で、お客様にはお褒め頂きます。これを実行するためには建材や、水回り、サッシなどの設備のメーカーさんとの仕入れ交渉がもちろん大切なのですが、もっと大切な要素は「当社が手にする利益を抑える」ことだと思っています。

タイガー)お客様のために利益幅を決めている、ということなのでしょうか。


木村社長)はい、当社の利幅は同業他社に較べて確実に少ないと思います。それでも企業として成り立っているのは薄利多売で「数をこなしている」からです。1件の利益率は低くとも、件数が多ければ会社としての収支、グロスの数値としては成り立っていく計算ですね。これは地域的な特性でもあると思うのですが、青森は他所と比較して世帯収入が低いんです。一方で私たちが売っている家というものはそもそもが高額なもの。せっかくマイホームを考えてくださっても、「やっぱり戸建ては高いね」と総額を見て諦めてしまうのはもったいないですよね。そんな時に値段の安い協和の見積もりなら検討もしていただけるし、実際にご自身のマイホーム建設までたどり着いていただける。協和はそんな存在でありたいという思いがあります。ただ、弊社が建てる戸建ての全てがロープライスのものかというとそんなこともなく、例えばご夫婦それぞれに収入があるなど資金的に余裕があっても、大手の住宅メーカーにあれもこれもとオーダーを出していると大幅に予算を超えてしまっている案件などは、「協和なら全く同じ仕様のものを、より安い金額で建てられますよ」とご提案をし、実際に当社のプランに変更していただきご発注に至っていることがあります。もちろんケースバイケースですが、なかには「7割ぐらいの予算で済んだ」と喜んでいただいたこともございました。とにかくどこのハウジングメーカーさんでも良いので、まずは他社を見てきてください。そして見積もりをお取りになり、その図面を私たちに見せてくださいとお客様には申し上げています。その後、協和の提示した見積もりを見ていただければ値段の違いがはっきりとわかると思いますので。


 東北の北側3県の会社は全てそうだと思いますが、この地で建てる家は徹底した断熱を施した「暖かい家」になっています。協和の家も内壁はアクアフォームを充填、そして外壁は吉野石膏のEXハイパーの外にサ―マックスというW断熱です。他にもトリプルガラスを標準装備しています。青森では結露なんかさせたらクレームの対象ですからね(笑)。この構えだからこそエアコン2台(天井1台、床下1台)で建物全てを夏は涼しく、冬は暖かく保つことができます。冗談抜きで冬の室内は東京の家より暖かいと思いますよ。気密性を考えたら軽量鉄骨よりも木造の方が実は利点も多いということは意外と知られていない事実です。


 うちは40人の所帯ですが、その中で16名程度の社員職人を抱えています。ご存じの通り家づくりには多くの専門工程がありますが、そのほとんどを外注ではなく社内の職人でこなしています。こうすることにより現場で阿吽の呼吸が生まれるというメリットがありますが、一方で固定費と考えると重石にもなりかねません。それをプラスに転じさせるためにも数をこなすことが求められるわけですね。現体制での理想は年間70棟ですので、それに合わせて人と仕事をうまく回転させていくのが社長の仕事なのだと思っています。今までは実際に建てられたお客様の家をお借りして「完成見学会」をやることで新規のお客様を集めておりましたが、この手法も頭打ちになりかかっています。県内の新築着工数が減ってきている(※直近の4カ月で青森県内の床面積ベースは前年比72%)のが大きな原因のひとつだと思いますので、当社の売りでもある「価格の安さ」をもっと別の方法でPRしていくべきと考えています。

<「吉野石膏」についてお聞きします>

木村社長)最近の協和が建てている家は「吉野ハウス」と言っても良いぐらいになっていますよね。…出資してもらって社名変えようかな、協和タイガーハウスとか(笑)。まぁ、そう言っても良いぐらい、EXハイパーを始めとする吉野石膏の商品は、お勧めされるままに黙って使っていますよ(笑)。なんせ営業マンが「使わないと、もう売らないぞ」ぐらいの勢いですから(笑)。


  いや、冗談はさておき当社と吉野石膏さんは、EXボードの12mmの時代からのお付き合いです。とにかく新商品が出るとすぐに営業の方が「良い商品だから使ってみてください」と持ってこられますね。吉野石膏が初めて耐力面材を出した時も、先任の営業の方から、いの一番にご紹介があり、全国レベルでも一番ぐらいの早さで使用したと思いますよ。

しかし、色々使ってみると当然注文もでるわけです。例えば「これはビスじゃダメだよ」と吉野石膏の営業の方に伝えると、それを本社にフィードバックしてくれるんですね。すると、しばらくすると仕様がビスから釘に代わってくる。その辺がちゃんとした会社だなぁと感じる部分でもあります。タイガー遮音フロアシステムも、うちは2階部分全部で標準仕様です。また、ハイクリンボードも標準仕様にしています。こちらは見えない効果を謳う商品ですから、正直実際にその家に住んだ方でないと正しい評価はできないと思いますので、私からでなく、お客様の声を集めたほうが良いですよね。


(タイガー)タイガー遮音フロアシステムは、ある、無しの違いが本当に実感できる工法でして、標準でのご採用誠にありがとうございます。また、ハイクリンボードの効果は現場を預かる大工さんが一番喧伝されており、そのお声により商品をご指名いただくようなこともよくございます。実験でも有害なホルムアルデヒドの数値を確実に下げる結果が出ておりますので、どちらも引き続き、どうぞよろしくお願い致します。


(木村社長)元々はうちも同業他社の商品を使っていたんですよ。しかし、商品の性能や価格もさることながら、何といっても吉野さんは自社便で運ぶという供給体制が整っているのが利点ですね。だって、せっこうボードが無いと、家づくりは始まらないんですから。結果的にどの分野でも抜きんでている吉野石膏の商品に、自然にスイッチしていったという感じですね。この先、吉野さんにはもっと「軽い」商品を開発して欲しいですね。


タイガー)はい、お付き合い当初の12mm・32kgから始まって、EXで27kg、EXハイパーで21kg、そして最新のEXプログレでは19.5kgと軽量化を進めて参りましたが、さらにご要望に応えられるように努力を続けて参ります。本当に多くの吉野愛をありがとうございます。引き続きのご愛顧をどうぞよろしくお願いいたします。

  • <吉野石膏の担当者と>

<インタビューを終えて>

若干ながらも県内での着工数復活の兆しが見える中で、資材費を始めとする物価全体の値上げによる工事費の上昇、さらには住宅金利の上昇、そして何よりも大切な現場で働く従業員の方々の休日の確保など、まだまだ対応しなければならないことが山積みです、と語る木村社長。

 これからも計画段階では「温かく」、そして住んでからは「暖かい」素敵なお家を、多くの皆様にお届けください。

青森県でのシェア100%を誇る吉野石膏も、全力で応援させていただきます!

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