製品の機能や安全性能を多角的に検証可能な設備を備えた「総合性能試験センター」。
試験結果は製品開発へ迅速にフィードバックされ、多様化するニーズにいち早く対応。
より高精度な音響・耐火・耐力・環境試験の実現で、常にハイレベルな製品性能を追求。
- 所在地
- 千葉県袖ケ浦市南袖52 吉野石膏千葉第二工場内
- 建物
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〔本 館〕 延床面積1,273 ㎡ 鉄骨造一部2階建 (2001 年竣工)
〔環境試験棟〕 延床面積 375 ㎡ 鉄骨造1階建(2011 年竣工)
〔新 館〕 延床面積2,246 ㎡ 鉄骨造一部2階建 (2019 年竣工)
音響
- 音響試験室
壁の遮音性能を測定。TLD80の遮音性能測定を実現。
※ TLD80日本建築学会が規定する、壁単体の音響試験室での遮音性能評価値。TLD80は、品確法で規定する界壁の最上等級4(TLD55)よりもさらに5等級(25㏈)高い性能を持つ。
- 床遮音試験室
衝撃に対する床構造の音(振動)の伝わり難さ「床衝撃音遮断性能」を測定。
衝撃源は、標準軽量衝撃源「タッピングマシン」や標準重量衝撃源「バングマシン」、「ゴムボール」が使用可能。
- 吸音試験室
建築材料(せっこうボード、グラスウールなど)の音を吸収する性能「吸音率」を測定。
試験体の背後空気層は0 ~1000㎜ 程度まで測定可能。
耐力
- 耐力性能試験装置
地震や衝撃、加圧など、さまざまな状況下を想定した製品の強度・剛性の測定をはじめ、壁材の材質や厚さ、構造などを比較した実験が可能。
面内せん断試験装置
木造軸組や2×4住宅の耐力壁の試験を実施。
面内変形追従性試験装置
地震による変形を試験体に与え、仕上材の損傷を観察。
面外曲げ剛性試験装置
試験体の面に直角に力を加え、壁のたわみを測定。最大高さ5mまでの加圧試験が可能。
耐火
- 大型耐火性能試験炉
各公的性能評価機関と同様に現行建築基準法での耐火試験基準に対応。間仕切り壁や外壁等の防耐火性能を試験評価。
壁に鉛直荷重を加えながら加熱を行う載荷加熱試験も可能。(最大1,000kN)
排煙処理設備を備え、発煙性の高い試験にも対応。
環境
- 実大耐久性試験装置
室内外の温湿度を再現する2つの部屋(チャンバー)の間に試験体を設置し耐久性などの実験を行う試験装置。
室外チャンバーには擬似的に日射熱を照射する赤外線ランプ、雨を想定した散水装置があり各種気象条件を再現。
- 恒温恒湿室
優れた調温調湿ユニットにより、-40℃~+80℃、30~95%RHの範囲で、温湿度条件を再現可能。
施設概要
新館
- 吸音試験室
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- 試 験 項 目:建築材料の吸音性能
- 関 連 規 格:JIS A 1409
- 設 計 監 修:東京大学名誉教授 橘 秀樹
- 形 状:直方体RC造(RC厚さ300 ㎜)
- 拡 散 板:壁面・天井面に12枚設置
- 試 験 室:容積 250㎥、表面積 242㎡
- 試験体面積:10 ~ 12㎡
- 床遮音試験室
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- 試 験 項 目:床衝撃音遮断性能
- 衝 撃 源:
標準軽量衝撃源(タッピングマシン)
標準重量衝撃源
− 衝撃力特性(1)(バングマシン)
− 衝撃力特性(2)(ゴムボール) - 関 連 規 格:JIS A 1418-1、JIS A 1418-2
- 設 計 監 修:東京大学名誉教授 橘 秀樹
- 形 状:直方体RC造(RC厚さ300 ㎜)
- 拡 散 板:受音室の壁面に4枚設置
- 音 源 室:容積 255㎥、表面積 248㎡
- 受 音 室:容積 200㎥、表面積 209㎡
- 開口部寸法:音源室 縦4,050 ㎜×横3,050 ㎜
受音室 縦3,720 ㎜×横2,720 ㎜
- 大型耐火性能試験炉(二基)
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- 対 象 部 位:壁
- 有効加熱寸法:最大W3,500×H3,400 ㎜
- 燃 焼 装 置:天然ガス・フラットフレームガスバーナー20台
- 加 熱 曲 線:ISO834の標準加熱曲線による
- 載 荷 加 熱:最大1,000kN(約100t)までの載荷加熱
- 附 属 装 置:排煙処理設備(最大排煙処理能力400㎥/min)
- 耐力性能試験装置
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面内せん断試験装置(耐力壁)
- 最 大 荷 重:100kN
- 最 大 振 幅:±200 ㎜
- 試験体最大寸法:W3,000×H3,300 ㎜
面内変形追従性試験装置(非耐力壁)
- 最 大 荷 重:100kN
- 最 大 振 幅:±200 ㎜
- 試験体最大寸法:W3,000×H2,730 ㎜
面外曲げ剛性試験装置(耐力壁)
- 最 大 荷 重:100kN
- 試験体最大寸法:W4,000×H5,000 ㎜
- 恒温恒湿室
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- 内寸:W6,500 ㎜×D3,300 ㎜×H3,000 ㎜
- 温度:-40 ~+80℃
- 湿度:30 ~ 95%RH(+20 ~ 80℃の条件)
本館
- 音響試験室
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JIS A 1416:2000に規定するタイプⅠ試験室(残響室)
- 設 計 監 修:東京大学名誉教授 橘 秀樹
- 測 定 限 界:TLD80
- 形 状:直方体RC造(RC厚さ300 ㎜)
- 拡 散 板:音源・受音室各1枚設置
- 音 源 室:容積286㎥・表面積265㎡
- 受 音 室:容積304㎥・表面積276㎡
- 大型耐火性能試験炉
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- 対 象 部 位:壁
- 有効加熱寸法:最大W3,050×H3,000 ㎜
- 燃 焼 装 置:天然ガス・フラットフレームガスバーナー16台
- 加 熱 曲 線:ISO834の標準加熱曲線による
- 載 荷 加 熱:最大300kN(約30t)までの載荷加熱
- 耐力性能試験装置
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面内せん断試験装置(耐力壁)
- 最 大 荷 重:100kN
- 最 大 振 幅:±200 ㎜
- 試験体最大寸法:W3,000×H2,730 ㎜
面内変形追従性試験装置(非耐力壁)
- 最 大 荷 重:100kN
- 最 大 振 幅:±200 ㎜
- 試験体最大寸法:W3,000×H2,730 ㎜
面外曲げ剛性試験装置(耐力壁)
- 最 大 荷 重:50kN
- 試験体最大寸法:W3,000×H5,000 ㎜
環境試験室
- 実大耐久性試験装置
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建材試験センター規格JSTM J 7001実大外壁等の日射熱による熱変形性及び耐久性試験方法に規定する試験装置
室内条件設定用チャンバー
- 内 寸: W3,000×D3,300×H3,400 ㎜
- 開 口 寸 法: W2,600×H2,800 ㎜(試験体最大寸法)
- 温 度: -10 ~ +50℃
- 湿 度: 20 ~ 95%RH(+20 ~ 50℃の条件)
室外条件設定用チャンバー
- 内 寸: W4,000×D3,300×H3,400 ㎜
- 温 度: -30 ~ +50℃
- 湿 度: 20 ~ 95%RH(+20 ~ 50℃の条件)
赤外線ランプ
- 有効照射面積: W2,000×H2,000 ㎜
- 平均日射強度: 1,000W/㎡
散水装置
- 最大散水量: 1.75L/㎡