吉野石膏株式会社


島屋建材株式会社 様

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第四十回 島屋建材株式会社 様

永らく吉野石膏の商品をご愛顧いただいている
お取引先様のお気持ちを“吉野愛”という言葉に
置き換えて、そのお心をお伺いに回る
タイガーくんの“吉野愛”をたずねて。
お仕事への思い、商品への思い・・・。
さて、どんなお話が飛び出すでしょうか!?

企業プロフィール

会社名 : 島屋建材株式会社 様

住所 : 石川県野々市市下林4丁目287-4

代表者 : 代表取締役 島 隆人 様

会社設立日:1975年(昭和50年)6月23日

事業内容 : 地場左官工事業者やタイル業者へセメント類や粉物類の販売

URL :

第40回のお客様は、石川県野々市市にある

島屋建材株式会社 代表取締役社長の島隆人さんです。


お仕事はもちろんのこと、ご家族、ご趣味、そしてこの先の夢まで。

この「吉野愛」史上、最も人生を謳歌されているお一人と言っても決して過言では無い、エネルギー溢れるインタビューでした!

<まずは島社長ご自身のことをお聞きいたします>

島社長)私は中学1年からバスケットボールを始めました。高校もインターハイに出るような強い学校で、とにかく中高の6年間は毎日、バスケットに明け暮れていました。高校時代はスターティングメンバーにこそなれなかったものの、当時はやたら根性論で練習や指導がとにかく厳しかった時代ですから、当初いた同学年20人から最後の6~7人にまで残って全うできたことは誇れることではないのかな、と思っています。


 現在もシニアリーグで選手として全国大会にも出場し、真剣にバスケットは続けています。さらにはジョギング、妻と楽しむゴルフなど、とにかく体を動かすことが大好きなのですが、前十字靭帯を切って辛かった過去が刻まれた身体ですから、体の状態を整えることには人一倍気を遣っています。この磁気系ネックレスもそうですし、スポーツで疲れた筋肉に塗り込み、自分では本当に即効性があると感じているスポーツ選手向けのクリームなどは必需品です。また、時には酸素カプセルにも入っています。けどね、本音を言うとリフレッシュに一番効くのは「コーラ」なんです。疲れた身体にガバッと糖分と少しのカフェイン、即効性抜群です!(笑)

  • <マスターズ石川県大会での雄姿>

  • <お気に入りの12番>

<お仕事のことを教えてください>

  • 島社長)92歳ながらいまだに運転をしているほど元気な現・会長である父から47歳の時に3代目社長としてこの会社を引き継ぎました。うちは自営業ですから昔から職・住の境目が無いような状態で、幼少期からこの仕事に勤しむ父の姿を、間近に見て育ってきました。と言ってもその時代ですので、父の印象も仕事姿というよりは、夕方になると毎日のように自宅に友人や仕事仲間を引きずり込み、夜中2時ごろまでお酒を飲みながら麻雀卓を囲んでいた顔しか覚えていませんが(笑)。


     私がこの仕事に関わったのは早いですよ。高校生時分から夏休みになると「こんなに安いか!」というバイト代で、粉まみれになりながら、めちゃくちゃ重たい吉野石膏さんの袋(笑)を、カッパ着て担いでいました。学生時代から「会社を継ぐ」という意識があったわけではなく、高校は地元、そして大学は名古屋へと、好きだったデザイン系の学科がある学校へ行きました。ポスターのデザインなどは特に得意でしたし、その頃はデザイン関係のバイトも多くやっていた記憶があります。

 ところが時代はバブル真っ最中でして、家業も忙しさのピークだったものですから、「大学を卒業したらすぐに帰ってこい」と父から言われるがままに実家に戻り、22歳ですぐにこの仕事に就きました。うちは左官さんの現場や倉庫に材料を届ける配送営業のような仕事ですから、最初から一人前として、即戦力で仕事をしていましたね。47歳で社長になるまでの25年間で、しっかり仕事が体に沁みこんでから引き継いだのではないか、と考えています。


 しかし、今振り返っても就任してからしばらくしてやってきたバブル崩壊の時はしんどかったですよね。踏ん張るために先代から築きあげてきた財産を泣く泣く処分したり、用途変えをして利益を上げなければならない事もありました。かつての資材置き場だった会社の向かいの土地も人に貸したりしましてね。それでも古くからお付き合いのある銀行さんと腹を割って話ができたので、なんとか乗り越えられました。この信用だって父の代から重ねてきた会社の財産、ということなんでしょうね。けどね、頑張っていると、ちゃんと救いの手が伸びてくるもので、残念ながら廃業してしまった同業者のお客様をご紹介していただくという、手放しでは喜べないようなきっかけではありますが、資産を処分しながら踏ん張っていたうちにとってはまさに神風、というような話が一度ならず、二度も、三度もありました。

<社長として大事にされていること>

島社長)「社長」って、なんか話しかけにくいじゃないですか。だからできるだけ職人さんでも配送の運転手さんでも、こちらから声をかけて「気楽に寄っていける会社」と思っていただけるようには心掛けています。社内でも従業員とはフランクに話ができるように意識していますね。社長室にこもらずにできるだけ同じフロアにいるようにしているのも、そのほうが敷居が下がるんじゃないか、そうならいいな、という願いからですし。


 大学を卒業後、うちの仕事に関わるメーカーさんで4~5年修業を積み、ここに戻ってきてくれた息子も35歳になり、自分ができない新しい世界での活躍をしてくれています。左官さんとの商売は「会社対会社」というよりは「個人対個人」の付き合いっていうのかなぁ…、年齢を重ねてくると私と一緒にお付き合いしてきた職人さん達ができる仕事の量は減っていくわけで、それに伴って当然買い付け量も減りますから、売り上げを保つためにも若い方との付き合いは大切なんです。そのためにも現場の方とコミュニケーションを取り、信頼され、愛されることが何よりも重要ですが、私と若い職人さんとよりは、やはり同世代同士の共通言語で通じ合うことができる息子の力は強く、とても頼もしく思っています。サラリーマン時代に培った人脈も活かしてくれていますしね。このままの推移で、私は今64歳ですが、まぁ70歳ぐらいになった時なのかなぁ、いつかは息子に会社を引き継ぐ日がくるわけですが、その日に向かって、両輪の力を合わせて進んでおります。

<「吉野石膏」についてお聞きします>

  • 島社長)昔は「貨車取り」って言いましてね、貨車に引かれたコンテナにまるごと袋物のせっこうが積んであり、それを3tぐらいのトラックに乗って引き取りに行ってたんですよ。1袋25㎏だったかな。もう粉まみれになってね・・・。吉野石膏さんとはその頃からのお付き合いですね。今、うちで扱っている吉野さんの商品はC-トップ、ユートップ、Bドライ、GLボンドですが、能登の地震の影響で古い家屋の修復仕事が増え、今は少し需要が増加している状態です。


     うちはこの「吉野愛」の第十九回の社長として登場された高取さん(※京都府の高取株式会社。該当回には高取社長と島社長で須藤永作社長を囲んだ3ショットも掲載されています)とのお取引が基本なんです。

 ・・・あ、これどうしても言いたいことなのですが、吉野石膏さんの商品は壁の裏に隠れてしまうから、一般消費者にはなかなかこの商品の大切さ、凄さが届きにくいじゃないですか。例えばクロスなどの仕上げ材の下にはタイガーボードが使用されているということが分かるようなシールを貼ってもらったら良いと思いますよ。つまり、もっとこのブランドを一般の方にも知ってもらうべき、と私は考えています。天井なんかは意匠的にもそんなに邪魔にならないし「不燃マーク」みたいな感じでピッと貼っておけたら良いですよね。そういう意味では一般の方が吉野石膏の名前を知る機会なんて、テレビコマーシャルが唯一の接点なので・・・・・。 


 吉野石膏の営業マンですが、現場の状況によって使い方に戸惑った時は、吉野石膏の営業マンにすぐ連絡します。粉物はちょくちょく新製品が出るような品種ではないものですから、営業行為と言うよりはアドバイザー的な役割で助けていただくことが多いですよね。特に粉物は湿度や気温だけでなく水の量、さらにはその土地の水の酸性度までもが影響する難しい物ですから、何かを判断するにはとにかく過去の経験がとても重要なんです。

  • <須藤永作社長と北陸YN会で>

  •  そこで経験豊富な吉野石膏の営業マンの出番になるんですよ。こんなこと「物を売っているだけ」のDIY店などでは絶対に真似できないですよね?ハードだけではないソフト的な要素が重要な粉物の世界では、歴史のある会社と経験豊富な営業マンは、本当に頼りになります!


     あと、吉野石膏さんと言えば、何と言っても須藤永作社長ですね。私が北陸YN会の会長を務めていることや、また年齢も近いことなどもあり、とにかく良くしていただいているんです。この写真もそうですが、この時は社長のお車の写真など、スマホに保管されているかなりプライベートな写真を沢山見せていただき、えらく盛り上がったことを今でも鮮明に覚えております。いやぁ、楽しかったなぁ・・・。皆さんが期待されているような、お見せできないような写真は全くありませんよ(笑)!・・・間もなく今年も9月がやってきますね!ああ、楽しみですねっ!

<インタビューを終えて>

 頼もしい息子さんと力を合わせて仕事に臨まれ、大好きなバスケットを中心に、身体能力の限界まで使い真剣勝負を未だに楽しまれ、また、私生活では三人のお孫さんにも恵まれ、そして今日も疲れた身体にコーラを流し込んで「効くねぇ!」と笑顔を取り戻す・・・。


まるで高校生と話しているような若さ溢れる仰天エピソードが満載で、「なんと羨ましい64歳なのでしょう!本当に人生を謳歌されておられて、素晴らしいなぁ~!」と終始思いながらインタビューを続けていたタイガーくんでした。


その卓越した超陽性の「良い気満載エネルギー」を、6年目を迎えた北陸YN会会長として、私達にも引き続き、ぜひお裾分けください。須藤永作社長以下、吉野石膏の全員で真正面から頂きにあがります(笑)。本日は楽しい時間をありがとうございました!

  • <吉野石膏の担当者と>

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