吉野石膏株式会社


株式会社ヤマカ木材 様

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第四十六回 株式会社ヤマカ木材 様

永らく吉野石膏の商品をご愛顧いただいている
お取引先様のお気持ちを“吉野愛”という言葉に
置き換えて、そのお心をお伺いに回る
タイガーくんの“吉野愛”をたずねて。
お仕事への思い、商品への思い・・・。
さて、どんなお話が飛び出すでしょうか!?

企業プロフィール

会社名 : 株式会社ヤマカ木材 様

住所 : 岐阜県岐阜市城東通2-44-2

代表者 : 代表取締役 山田 重貴 様

会社設立日:1974年(昭和49年)5月

会社創業日:1951年(昭和26年)5月

事業内容 : 建物の建築、不動産取引業務、木工事の施工、 住宅資材の販売

URL : https://www.yamakawood.co.jp/

第46回のお客様は、岐阜県岐阜市にある

株式会社ヤマカ木材 取締役設計部長の今井悠貴さんです。

<まずはご自身のことと、ヤマカ木材とのご縁からお聞きします>

 今井取締役)私がまだ幼稚園の頃、父が施主として建てた自分の家が建ちあがっていく時に、その中心に立って活躍する大工さんの姿を見て、「僕もいつかは自分の家を建てたい!」との憧れが芽生えたんですね。小学校の文集にも「将来は大工になりたい!」と書くほどの筋金入りでして、その頃の想いがずっと深く残ったまま、中学、高校と過ごし、大学では名城大学の建築学科に入学したんです。

私は元々、洋風よりは和風の建築が好きで、木で出来上がっている建物に魅力を感じるんです。だから大工さんには、「お寺のような厳かで大きなものまで、腕を揮って木を削って組んで造り上げることができる、スゴイ人!」というイメージがあり、尊敬の念を持っています。自分の体より大きなものを、木を組み上げて造れるなんて本当に凄いですよね。

しかし、私自身としては大学で建築の計画を立てたり、寺社仏閣のような古い建物を見に行ったり、歴史を学んだりするなど勉強を進めていくうちに、大工さんなりたいと言うよりは、現場監督の仕事の方に興味が傾いて参りました。実は勉強を進める中で「模型を作るような細かい作業は苦手だなぁ」ということに気づいてしまったのが、その一因でもあるのですが(笑)。

 大学卒業が間近になった時、元々愛知出身でこの地が好きだったこともあり、愛知で就職活動を始め、その結果、岐阜で注文住宅を手掛ける工務店さんにお世話になることになりました。そこでは「まず営業からやって、営業感覚を掴んでから工務などの希望職へ変更していくのではどうか」という話からスタートし、いったんはそれを飲んで動き出しました。しかし、社内のイザコザなども加わって日ごとに違和感が増し、「なんか居心地が悪くなってきたなぁ」と思っていた時に、その会社のモデルハウスを建てている大工さんから「大工が好きなら、一緒にやってみないか」と声を掛けられ、就職から1年半ぐらい経った24歳の時になんと昔から憧れていた大工さんをやることになったのです。そこはそれこそお宮さんも建てているような熟練者のいるところでしたし、自分はこうと決めたら猪突猛進型なものですから、親にもタンカを切って労働条件もろくに確認しないで気合満々で転職を致しました。ところがいざ入ると、想像を絶するぐらい給料が低いんですよ(笑)。そこから1年間は、夢だけでは食べていけないという現実の中、一人暮らしのひもじい生活が続きましてね。そんな時、ある転職サイトでこのヤマカ木材の「現場監督募集」を見かけ、応募したんです。

タイガー)・・・紆余曲折の末に、この会社にたどり着いたんですね。

 

今井取締役)いや・・・、まだ話は続くんです(笑)。その時のヤマカ木材は一人しか採用しなかったこともあり、私、入社試験に落ちちゃったんですよ。ちなみに当時受かった方は今も一緒にこの会社で働いていますが(笑)。・・・そこで別の仕事を探し、今度は大手に近い中堅ビルダーさんの現場監督の仕事をやることになりました。・・・ところがですね、岐阜採用のはずが「3カ月間、神奈川に行ってくれ」と言われまして。「まぁ、3か月なら仕方がないか・・・」と神奈川に向かい働いていたところ「お前はここでやっていけるから、ずっと神奈川で働いてくれ」という当初とは違った話になりました。当時、私は25歳。何とか頑張って1年間はそこで仕事を続けたのですが、なんせ厳しい職場でして、年間7日しか休日が無いんです。年間で、ですよ!しかも親が体調を崩して、ちょこちょこ岐阜に戻らなければならない事情も出始めた時に、私とたまたまFacebookで繋がっていて、また、以前の入社試験以来、私の事を気にかけてくださっていたヤマカ木材の社長から「最近、どうですか?」とお声がけをもらったんです。私は親の事も気がかりだったので「では、お話を聞かせてください」と返事をし、もう一度面接を受けることになりました。当時は現場監督で受けていたのですが、社長からは「設計でどうですか?」と言われたんですね。自分ではゼロから全てを生み出す設計の仕事は重荷だと感じていましたので、不安でいっぱいだったのですが社長からは「大丈夫。できます」と背中を押され、なんか運命を感じるぐらい様々な歯車が噛み合い、お世話になることにしたんです。

 

入社してからはいい意味で面食らいました。この業界の常なのだろうと半ば慣れっこになっていた過酷な労働環境とは180度異なり、ヤマカ木材は休日も多く、また職場の皆さんがとてもフレンドリーで、新参者の私に気遣いや手助けをしていただけるので、私は本当に嬉しくなり、「よし、この会社に尽くして、役に立てるように頑張ろう!」という気になりました。紆余曲折あって、やっと自分にぴったりの会社に巡り合えた、と感じたんです。

<入社されてからのことを教えてください>

 今井取締役)私が入社してから今日までの12年の流れを簡単にお話しますと・・・。今でこそ社員だけで100人を超えましたが、私の入社当時は全社で20名もいない会社でした。当時は社長が「この会社を成長させたい」と本腰を入れ始めた時で、その柱として注力したのが「採用」でした。特に新卒採用をやるとなった時は、「これは片手間ではできない」と、採用専門の部署が立ち上げられ、私は設計の仕事もしながらの兼務として、その仕事を命じられました。


この展開は功を奏し、会社はどんどん活性化していきます。初めは営業職、そして設計や現場監督と、段々と人が採れ、社員が増えていく結果につながっていきました。私はそもそも、色々と手を出してしまうタイプのものですから、例えば本来営業の部署が行うべき作業も、気が付くと「しまった!」と思うぐらい我々設計部署が引き受けてしまったり、社長肝いりのオンリーホーム、シンプルホームといった企画を社長と二人三脚で立ち上げたりと、日々多くの仕事をこなしていました。また、社長の近くで仕事をすることが多かったため、毎日大変エキサイティングで、時間を忘れて過ごしていた時期でもありました。私的には、元々休みも無い働き方に慣れていたものですから無理な感じはなかったのですが、一方で傍から見たらがむしゃらにやっているように見えたのでしょう、これらの働きを評価していただき、入社して4~5年の時に「次長」という役職を頂くことになりました。

タイガー)社長の山田重貴さんとは、どんな方なのですか?

 

今井取締役)まだ52歳と若い、この会社の三代目です。この付近は材木通りと呼ばれていたほど、古くから地元に根付いていた会社だったようで、私が入社したころまでは製材所の名残がありました。それだけに社長は「木」にはこだわっている方ですが、おおらかで、「もう少し指示をして欲しいな・・・」と思うぐらい(笑)口を挟まない方です。スタートが決まり、ゴール(成果)が決まり、その期日が決まったら、「じゃ、道筋はお前に任せるよ」と言うようなタイプでして。しかし、それは私の心地よいやり方に合致しますし、しかも多くの重要な仕事を任せてもらえるので、それだけに多くの責任もありますが、とても働き甲斐を感じています。

 

タイガー)では今の「ヤマカ木材」について教えてください!

 

今井取締役)主力商品の注文住宅「ナチュリエ」が年間100棟、そして「オンリーホーム」で20棟、そして建売の「シンプルホーム」が100棟程度。いずれも木造の住宅で、年間55億円の売り上げがある会社です。昔は街角に建てたモデルハウスにお越しいただいたお客様との商売だったのですが、社長の英断で総合展示場での展開を始めたところ、これが当たりましてご縁が急増し、私の入社当時に比べて売り上げも10倍以上になりました。

ヤマカ木材の家は材木業が母体の会社ですから、一番の売りは「天然木の家」である、ということです。これを家賃並みの支払いで、老舗木材店としてこだわった無垢材を使い、家づくりに必要な「生活」「土地」「建物」をまとめてプロデュースする。健康に住むために、無垢材や漆喰などの自然素材に囲まれて暮らす、その価値は特にお子様がいらっしゃるご家庭では想像以上に高いものだと考えます。また、ヤマカ木材では全て自社の職人により施工を行うところも特筆できるポイントだと自負しております。私達が建てた家は、その隅々まで私達自身の手が入り、目が配られています。

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<「吉野石膏」についてお聞きします>

 タイガー)ヤマカ木材さんでは特にハイクリンボードとEXハイパーをたくさんお使いいただいております。誠にありがとうございます。

 

今井取締役)優れた商品が多い中で、特にハイクリンボードは「子育てにぴったり、健康住宅」という高い機能性が、うちの商品コンセプトとマッチしているので、標準仕様として採用させていただいております。シックハウス症候群の原因のひとつとなる空気中の悪い物質(ホルムアルデヒド)は床の方に溜まりやすいのですので、ハイハイをするような小さなお子様がいらっしゃるご家庭では、これはとてもナーバスな問題です。それを壁が空気清浄機のような役割をして、四六時中綺麗にしてくれるわけですからね。年間220棟として1棟当たり80枚ぐらいですから1800枚ぐらいを、当社の全ての住宅で採用しております。実はハイクリンボードは価格もそれほど上がらないんです。1棟当たり3万円前後という値段差は住宅という大きな金額の中では十分吸収できるものですから、そこも気に入っています。最近では営業マンもセールストークの武器として、ハイクリンボード仕様を話していますね。建築中の住宅をお施主様にお見せする時でも「ピンク色の壁」は特別感があり、効果的ですね。

 

タイガー)ハイクリン仕様は好評でして、幼稚園や学校などでは天井部分をハイクリン仕様にされるところも増えてきております。引き続きのご使用をよろしくお願いいたします。

 

今井取締役)EXハイパーの優れた透湿性をどうやってお施主様に説明するか、気になります。なにか良い方法が無いですか?実験動画があるならそれも候補のひとつかもしれませんね、iPadがあるんで。

 

タイガー)はい、吉野石膏がInstagramで投稿した「EXハイパーの透湿性」の映像がありますので、お使いいただけるか本社にあててみます。いつもありがとうございます。

 

今井取締役)今まで、他の会社にいた時でも、せっこうボードのメーカーの方が営業に来ることなんて一度も無かったので、なんとなく建材を使っていました。こちらに来てからは機能性の高い新製品のご紹介などを、小まめに吉野石膏の営業さんから受け、建材を意識して使うようになりました。これこそが私達、業者さん、お客様、という仕事に関わる全ての方が幸せになる「三方良し!」の原点なのだと思っています。

<インタビューを終えて>

 コロナで減ってしまった集客を元に戻すことや、展示場に来ていただいたお客様の成約率を上げていくことが、これからの課題だと語っていた今井取締役。吉野石膏のインスタをご紹介すると「お施主様が、壁に詳しくなってくれるのは良いことですね」と大変興味を持ってくださいました。

 「どこまで木造でつくれるのか」

設計者としてのキラキラとした目で、まだまだ先の木造建築の極みを目指している今井取締役。より快適で、安心な建物づくりを、吉野石膏の機能性の高い商品でお手伝いさせてください。これからもどうぞよろしくお願いいたします。

  • <ハイクリンボードのPR、ありがとうございます!>

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