株式会社ネダテ建商 様
第四十七回 株式会社ネダテ建商 様
永らく吉野石膏の商品をご愛顧いただいている
お取引先様のお気持ちを“吉野愛”という言葉に
置き換えて、そのお心をお伺いに回る
タイガーくんの“吉野愛”をたずねて。
お仕事への思い、商品への思い・・・。
さて、どんなお話が飛び出すでしょうか!?
企業プロフィール
会社名 : 株式会社ネダテ建商 様
住所 : 神奈川県横浜市磯子区岡村1-3-15
代表者 : 代表取締役社長 根建 潤 様
会社設立日:2004年(平成16年)4月1日
事業内容 :
第47回のお客様は、神奈川県横浜市にある
株式会社ネダテ建商 代表取締役社長の根建潤さんです。
<まずはネダテ建商のことからお聞きします>
根建社長)当社は建材卸として主に左官屋さんが扱う湿式建材を地域の建材販売店様へお届けする仕事と、外装・内装などの左官工事を施工する会社です。
在庫は常時300~400種類あり、売り上げの比率は建材卸が約8割、残りを工事が占めています。神奈川、東京の建材店様200~300社、さらに工事関連の工務店さんなど数多くの方々にご協力いただいています。
様々な商品を取り扱っていますので、新商品のご提案や紹介を行い、注文いただいた商品を磯子、大和の2拠点ある倉庫から配送しています。
商圏は神奈川・東京全域で現場やお得意先などへ1日2便制でトラックが動いています。ドライバーは20㎏~30㎏の重たい商品を平ボディ車に基本は手積み手おろしでの配送するため、大変な仕事です。今年の夏は猛暑が続き、本当に頭がさがります。
当社の歴史を辿ると、創業は昭和2年と100年近い歴史があります。今から20年前の平成16年に会社を分割し、父がネダテ建商を設立し、私が2代目社長として引き継いできました。吉野石膏さんの商品はBドライ、ユートップ、Cトップ等のプラスター系と仕上げ材のケンコートなど内装関連商品を中心に取り扱っています。
職人さんは配合が少し変わるだけでもわかりますからね。吉野石膏さんの石膏プラスターのように品質の安定した商品は昔から左官屋さんに親しまれています。
左官という「塗りの仕事」が無くなることはありませんが、この業界も新しいなり手が少ないため、魅力ある業界にしていかなければなりません。やりがいがあり、稼げる仕事にしていかないと業界の将来は厳しくなると思います。
弊社では今年10年ぶりに「左官友の会」という研修会を開催します。そこでは左官業界に携わる方々が100名ほど集まるので、研修だけでなく有益な情報交換の場としてご提供できたらと考えています。
当社の社是は「感謝 努力 和」です。感謝の気持ちを常に持ち、目標に向かって全力で取り組み、共に成長する喜びを分かち合おう、という想いが込められています。
この地で長年商売をさせてもらっているわけですので、その恩返しの意味も込めて地域とのつながりを大切にしたいと思っています。地元の神社のお祭りに参加しているのですが、コロナ禍でしばらく途絶えていた中、今年は4年ぶりに神輿があがり大盛況でした。幼少のころは会社で揃いの半纏を着て参加した記憶があります。また、当社の関連会社が主催するチャリティーバザーも会社の敷地内で行っています。ありがたいことに、始まる1時間前からお客様に並んでいただくなど、地域の方々の笑顔が見られる貴重な機会だと思っています。
先ほども触れましたが、弊社は今年20周年を迎えました。私も社長になってまだ3期目と経験を重ねているところです。このまま40、50年と会社を継続、発展させていきたいと考えています。
<社是は 感謝 努力 和>
<根建社長ご自身のことを教えてください>
根建社長)関東学院中学に進学し「何か夢中になれることはないか、、、」と見回し、そこで見つけた「楽しいこと」が、幼少期から祖父母宅にあり、当時は珍しかった全自動卓から学んだ「麻雀」でした。昔は自宅で麻雀の文化があったみたいですね。吉野石膏の方も祖父母宅によくお見えになっていたことを覚えています。もちろん中学生ですから遊びの麻雀なのですが、放課後は友人の家に集まり、こたつの天板をひっくり返してジャラジャラとやる毎日。けれども、やるからには負けたくないですよね?そのため明けても暮れても頭は麻雀の事ばかりで、手に牌の色が移って真っ黄色になるまで(笑)日々楽しんでいました。最長では30時間ぶっ続け、なんてこともありましたね(笑)。けどね、たかが麻雀、されど麻雀でして、麻雀は勝負に勝つ楽しさを教えてくれることはもちろん、物事を論理的に考える訓練としても最高で、自分では麻雀に親しんだことは、人生でなかなか役に立っていると思っているんです。今でも年に1~2回程度ですが、その頃のジャン仲間と卓を囲む楽しい時間があります。
大学に進学してからは、余暇を使って会社で倉庫内作業や、配送のアルバイトを行っていました。吉野石膏さんの商品に接したのもこの時が最初でした。
大学を卒業してからは塩ビパイプなどの管材を取り扱っている会社で3年ほどお世話になり、そこで社会人としての様々な経験をさせてもらいました。その後、父からの話があり、今の会社に入社することを決断しました。
私は昭和53年生まれですので今46歳。この会社に入ってからちょうど20年になります。その間は営業応対やメーカーさんとの仕入れ折衝を続けて参りました。父は大変几帳面な性格ですから、ここまでの段取りもきちんとなされていたような気がします。そして、3年前に社長に就任してからは一切を私に任せてもらい、経営には口をださなくなりました。存在感の大きかった父が息子のやりたいようにやらせようと思い、それを実行してくれているのはやりがいを感じますし、本当にありがたい事です。引き継いだ今、この会社で永らく共にしている従業員がこの先も安心して働き続けもらえるように舵取りをしていくことが大事だと思っています。
仕事でいつも心に置いている言葉は「凡事徹底」です。これはイエローハットの創業者である鍵山秀三郎さんの言葉ですが「できて当たり前のことを人が真似できないぐらいのレベルになるまで徹底的にやる」という意味です。挨拶一つとっても元気に満面の笑顔で行うのと自信なさげにオドオドしながらでは全く違ってきます。このような基本行動を社内で徹底できるように繰り返し伝えています。
オフの過ごし方ですが、日曜、祝日はお休みでして、その中で月に1回はゴルフに勤しみます。また、家族と道志川沿いのキャンプ場にテントを張り、釣りやバーベキュー等のアウトドアを楽しんでいます。
<「凡事徹底」を大切にしています>
<「吉野石膏」についてお聞きします>
<ユートップとGLボンド。ありがとうございます。>
根建社長)アルバイトをしていたころから虎のマークは認識していたので、私個人としては吉野石膏さんとはそのころからのお付き合いです。吉野石膏さんはこの業界を長らく牽引してくれています。湿式材は仕上がりに湿度や水質が影響するほど扱いが難しいものでして、それだけに経験値がとても大切です。吉野石膏のセラミック担当の営業さんは商品に関する知識もさることながら、様々なケースで豊富な経験に基づいた的確なアドバイスをしていただけるので、パートナーとして本当に頼もしく思っています。
昨今、内装塗り物の面積が減ってきている中、それを増やしていく文化を作ることが業界の発展にもつながります。そのためにはカーボンニュートラル等の環境問題に適合した商品が必要ではないでしょうか。そのような商品は市場で注目されやすく引き合いも多くなると思うので、内装塗り仕上げ材をぜひ開発していただきたいです。
<インタビューを終えて>
インタビュー中、ご自身が配達のアルバイトをしていた時の年齢と上のお子様の年齢がさほど変わらないことに驚かれていました。とはいうものの一番下の息子は現在小学5年生。「まだまだ先ですねぇ」と微笑みながら、「3人の子供たちが自立したら、夫婦で全国各地に旅行でもしてみたいですね」と語っておられました。これからも、3代目誕生につながる、素敵な時間でいっぱいになることを祈念しております。本日は楽しい時間をありがとうございました!