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木造耐火が注目されています

1.国産木材の利用が促されています

林業の採算性悪化から森林の手入れが十分にされず、森林の機能が低下しています。 box image
森林機能を持続させるため、「植える」「手入れする」「収穫する」「使う」のサイクルを回すことが重要です。 box image

2.木造で耐火建築物が建てられるようになりました

2000年(平成12年) 建築基準法改正により性能規定化 耐火建築物であっても木造で建築することが可能に
2004年(平成16年) (一社)日本ツーバイフォー建築協会が耐火構造認定取得
2006年(平成18年) (一社)日本ツーバイフォー建築協会が耐火構造認定取得
2010年(平成22年) 公共建築物等木材利用促進法が施行 低層の公共建築物については原則として全て木造化を図ることに
2012年(平成24年) 当社とニチハ社共同で木造外壁耐火構造「タイガーモエンEX-B1」の認定を取得
2013年(平成25年) 当社が木造外壁耐火構造「デラクリート仕上げ外壁耐火システム」の認定を取得
2014年(平成26年) 木造耐火に関する初の告示(国交省告示第861号より) せっこうボードを用いた木造耐火構造の外壁と間仕切壁の仕様が告示化
2015年(平成27年) 当社とニチハ社共同で木造外壁耐火構造「タイガーモエンEX-B2」の認定を取得
2018年(平成30年) 木造耐火に関する告示(国交省告示第472号より) せっこうボードを用いた木造耐火構t造の柱・床・はり・屋根・階段の仕様が告示化

3.木造耐火建築物は年々増加

木造耐火 大臣認定仕様の使用承諾書発行状況(2協会累計)

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4.強化せっこうボードの被覆で木造耐火構造が可能

耐火建築物は、主要構造部を耐火構造とすることで、火災終了後も建物が倒壊せず、自立し続ける性能を有することが求められます。木造耐火建築物では、木質構造部分を強化せっこうボードで被覆することで、木質構造を通常火災から守ることができます。

※被覆型で木造耐火構造とする場合
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木造耐火の6つのメリット

1.狭小地に適しています

木造耐火なら、RC造・S造などの他の工法と比べて部材が軽いため、大型クレーンなどの重機を使用せずに建設が可能。 比較的割安に取得できる旗竿敷地、狭小地に柔軟に対応できます。

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2.優れた断熱性能

〈熱貫流率(熱の伝わりやすさ)の比較〉

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木造耐火構造は断熱性能に優れます。

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室内の温度変化が小さくなるので、冷暖房のランニングコストの節約が可能です。

3.減価償却期間が短い

木造はRC造やS造よりも年間の減価償却費を多く計上する事が可能。

減価償却期間 構造別比較例

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また、税制上のメリットもあります。

4.木造ならコストダウンに役立ちます

建築コストの比較(例)

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コストダウンに役立つ点

  • 木造はプレカット技術を使うことができ、工期短縮が図れます。
  • 木造は重量が軽く、基礎・地盤工事が軽減されます。

5.CO2を削減

木材を使用することでCO2の削減につながるなど、企業にとってはCSR向上にも有効です。 また、地域産材を使用することにより産業活動の活性化が期待できます。

住宅1棟を建設する際の構法別製造時CO2排出量(kg-CO2

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6.選ばれる“やさしい木の家”

今後、住宅を建てたり、購入する場合の工法について、 8割近くの人が木造住宅を選びたいと答えています。 木材のぬくもり、 リラックス効果など様々な魅力が知られています。

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木造耐火の用途と地域区分

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    防火地域の専用住宅(延べ面積が100㎡以上の建築物、または3階建の建築物。建築基準法 第27条)

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    延べ面積が3000㎡超の建築物(建築基準法 第21条)

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    準防火地域の延べ面積が1500㎡超の建築物(建築基準法第62条)

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    3階建以上の学校・保育所、ケアハウスなどの特殊建築物(建築基準法 第27条

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    特別養護老人ホーム(老人福祉法 第17条)・介護老人保健施設(介護保険法 第97条)

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    幼稚園(学校教育法 第3条)

木造耐火の造り方

木造耐火の建物は、「平成12年建設省告示第1399号」を用いるか、「個別認定」を用いて  造ることができます。

主要構造部を、「平成12年建設省告示第1399号」または「個別認定」 を用いて耐火構造とする。
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2.せっこうボード(防火被覆材)が連続するように施工します:メンブレン工法

メンブレン工法による被覆では、下記の考え方に基づいて各部の仕様や納まりを設計する。

  • 室内側から見て、柱・はり・枠材等が隙間なく防火被覆材で覆われていること。
  • 異種工法(例えば、RC造との混構造の場合など)のメンブレン工法と接合する場合も、室内側から見て防火被覆材で隙間なく覆われていること。
  • 耐火構造の部材と耐火構造以外の間仕切壁(鉛直力を支持する柱・枠材 等を含まないもの)との取り合い部は、耐火構造の防火被覆材を先行して施工し、その上から耐火構造以外の間仕切壁の防火被覆材を施工する。
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防火被覆材として使用できるせっこうボード

告示で使用できる強化せっこうボードは、ひる石入りのみ

【技術的助言 抜粋】

2.建築確認に際しての留意事項

(略)

防火被覆の適合確認について
本告示における防火被覆は、強化せっこうボードのうち、ボード用原紙を除いた部分のせっこう、ガラス繊維及びひる石の含有率が一定以上のものに限っており、これまでに不燃材料として国土交通大臣の認定を受けたもののうち、次のものが該当する。

  • NM-8615「強化せっこうボード」のうち、GB-F(V)(ひる石入り)
  • NM-1498「両面薬剤処理ボード用原紙張/せっこう板」のうち、せっこう、ガラス繊維及びひる石の含有率が適合するもの
※1

なお、②及びその他の製品にあっては、組成表等により本告示仕様への適合を確認されたい。

(2)防火被覆の留付等について

(略)

平成26年8月22日 国住指第1785号「耐火構造の構造方法を定める件の一部を改正する告示の
施行について(技術的助言)」より引用

  • ※1
    • タイガーボード・タイプZが該当
    • タイガーボード・タイプZ-WRが該当
    • GB-F(V)(ひる石入り)の芯材の組成は、以下の通り
      せっこう95%以上、ひる石2.5%以上、ガラス繊維0.4%以上

【技術的助言 抜粋】

パブリックコメント の意見等より 強化せっこうボードを外壁に使用する場合の 耐久性、防水性についてどう考えているのか
国土交通省の 考え方 外壁に使用する強化せっこうボードについては、適切に維持保全されることが必要であり、 防水・防腐の処理など、 耐久性、防水性について配慮することが必要であると考えています。※2

平成26年8月27日 国土交通省住宅局建築指導課 「耐火構造の構造方法を定める件
(平成12年建設省告示第1399号)の一部を改正する告示案に関する意見募集の結果について」より引用

※2タイガーボード・タイプZ-WRが該当

タイガーボード・タイプZ-WRについて

防水性

「タイガーボード・タイプZ-WR」には、高い防水性があります。

「タイガーボード・タイプZ-WR」と「タイガー防水ボード」の全吸水率の比較
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  • 上記性能はJIS A 6901の試験方法による測定値です。
  • 全吸水率:試験片を2時間水中に置いた場合の質量の増加率
タイガーボード・タイプZ-WRは吸水しにくい

【試験方法】
タイガーボード・タイプZ-WRとタイガーボード・タイプZ(通常の強化せっこうボード)の試験片の下端1cmをインク水に1時間浸透させ、各々の試験片による吸水を確認しました。

  • 【試験時】

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    左:タイガーボード・タイプZ
    右:タイガーボード・タイプZ-WR

  • 【試験後】

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    左:タイガーボード・タイプZ
    右:タイガーボード・タイプZ-WR

【試験結果】タイガーボード・タイプZ-WRはほとんどインク水を吸い上げませんでした。

耐久性

「タイガーボード・タイプZ-WR」は施工後5年経過した後もJIS規格(曲げ強度、含水率)を満たし、さらにカビの発生もありませんでした。

耐久性の検証

「タイガーボード・タイプZ-WR」を用いた木造耐火構造の外壁にて、耐久性を検証しました。

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    タイガーボード・タイプZ-WR 21mm(2層)を施工

  • 1ヶ月間暴露(梅雨時)

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    1ヶ月暴露後のタイガーボード・タイプZ-WR 21mm(2層)の状態
    ※原紙に退色が見られますが、性能に影響はありません。退色は1ヶ月間の暴露によるものです。

  • 外装材を施工

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    タイガーボード・タイプZ-WR 21mm(2層)の上に防水シートを張り、窯業系サイディングを通気工法にて施工

  • 5年後

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    5年後の窯業系サイディングの状態

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    窯業系サイディング、防水シートをはがし、内部の状態を確認

    【検証結果】タイガーボード・タイプZ-WRの5年後の経年変化

    釘引抜抵抗※ カビの発生 原紙の剥離 留付ビスの錆の発生
    100% 発生なし 剥離なし 発生なし
    ※釘引抜抵抗は、施工前の状態からの強度低下の割合
通気工法とすることで、防水・防カビ処理したタイガーボード・タイプZーWRは、高い耐久性を有します