吉野石膏の強みStrength

業界トップカンパニーとして培ってきたノウハウを活かしながら新たな領域へ挑戦し、
安全で快適な住空間を創造し続ける吉野石膏。
80%を超える業界シェア、高い収益力など、当社の多くの特長を支えているのが、
業界トップレベルの技術開発力であり、生産・物流体制であり、人材育成力です。
ここでは、当社の「強み」についてご紹介致します。

SKILL 常に先を読む技術開発力

研究開発体制

「技術研究所」と「商品開発部」が、吉野石膏の研究開発機関です。技術研究所は、製品の品質改良や技術的課題点の抽出と解明など、素材そのものの基礎研究的な役割を担います。商品開発部は、耐火・遮音・耐力・環境・健康などさまざまな面からせっこうボードの機能にアプローチし、機能強化や新工法、新構造といった具体的な商品提案や開発を行っています。

技術開発研究所(東京都足立区)
総合性能試験センター

次々に生み出される新技術・新製品

研究開発におけるメインテーマは、大きく分けて「環境・健康」「用途拡大」「低コスト」の3つ。それぞれの分野で着実な成果を上げています。

たとえば、室内外で発生するさまざまな音を効率よく吸収・遮断し、静かな室内空間の実現を可能にした孔あきせっこうボード「タイガースクエアトーン」。シックハウス症候群の主な原因とされるホルムアルデヒドを吸収・分解する機能を持つ「タイガーハイクリンボード」。優れた耐力を持つ「タイガーEXボード」を使用することで、建物の耐震・耐風圧的な安全性の向上に成功した木造軸組耐力壁工法の開発など。高い技術開発力を武器に、当社ではこれまでに数多くの製品の実用化を果たしており、市場からは高い評価を得ています。

世界的にも屈指の生産技術力

吉野石膏の工場では、機械系・電気系社員中心のエンジニアリング部によって、生産設備を自前で設計・開発し、製造管理、導入まで行っています。オリジナルで開発する設備には高水準の新技術が導入されており、とりわけ生産スピードの早さ、稼働率の高さ、歩留まり率の高さ(=不良品発生率の低さ)といった「3つの技術力」は、世界的にも業界屈指と言われます。

こうした生産設備に関する高度な技術開発が、製品のコスト競争力を増し、マーケットにおいて高いシェアを維持できる大きな要因になっています。

GLOBAL アジアへの布石

マーケット事情

日本国内の人口減によって新築住宅着工件数は減少しており、今後、国内需要の大幅な増加が困難と予想されています。こうした中で、吉野石膏では海外への進出を加速しています。中でも、今後経済成長と市場の拡大が期待される東南アジア、特に成長著しいインドネシアとベトナムを中心に展開を進めています。

インドネシア

進出の背景

インドネシアは、日本の5倍の国土面積に、人口は約2億6,300万人と世界第4位、首都ジャカルタ市だけでも1,000万人超し、文字通りアジアの成長市場です。平均年齢は29歳(cf.日本46歳)と若く、今後20年〜25年にわたり人口増が見込まれています。また、インドネシアに進出済みの日系住企業は非常に数多く、とりわけ吉野石膏の事業に関係する住宅ディベロッパーの進出が増えています。
同国のせっこうボードの使用部位は、戸建・集合住宅、ホテル等の「天井」が主で、「壁」での使用はまだ少ない状況ですが、オフィスビル、ショッピングモールの壁に使用され始めています。市場規模は年間約1億㎡(日本の約5分の1)です。現在は「軽量ブロック+モルタル塗り」が主流ですが、今後、「LGS(軽量鉄骨)+せっこうボード」のへの変更が進み、「壁」への採用率が日本同様に増大すれば、約2.5億㎡のせっこうボード市場規模になります。

拠点

ジャカルタ中心地から、東へ約45kmに位置する巨大工業団地「GIIC」に、「PT. YOSHINO INDONESIA チカラン工場」が2018年に竣工。吉野石膏として、海外初の工場が完成しました。
原料倉庫、焼成工場、ボード工場、事務所を一体化し、各エリアにアクセスしやすいコンパクトなレイアウトを特徴とし、オフィス、守衛室は、せっこうボードの形状をモチーフとした外観で、ひと目でせっこうボード工場とわかります。また、製品の展示スペースを設け、吉野石膏が生産する各種せっこうボードの種類や性能を紹介する販促活動にも活用するなど、来場されたお客さまにも大変好評です。
従業員数は約60名で、吉野石膏からも数名が現地駐在として赴任しています。敷地面積は91,000㎡。せっこうボードの生産能力は年間3,000万㎡です。せっこうボードやGLボンドを中心に、数種の製品を生産する予定です。

ジャカルタ郊外のインドネシア工場
「PT. YOSHINO INDONESIA チカラン工場
インドネシア ジャワ島
首都ジャカルタ郊外にある工業団地「GIIC」

ベトナム

進出の背景

ベトナムの人口は9,500万人を超え、平均年齢も31.2歳と若く、東南アジアでも成長著しい伸び盛りの国家です。日本が最大の支援国であり、基幹インフラの建設などを中心に多彩な経済分野で支援を行っており、近年、急激な経済発展を遂げています。中心となる南部のホーチンミン市の人口は900万人を突破しており、住宅の供給も非常に活発になっています。
同国のせっこうボード市場は、年間6,000万㎡で日本の9分の1ですが、毎年20%の伸びを示しており、期待のマーケットといえます。現在、当社からのせっこうボードの販売は、日本からコンテナ船で輸出されていますが、北部に位置する首都ハノイ市や、中部のダナン市まで販路を拡大しており順調な拡大が続いています。
今後は、営業社員の増強や、TVCMの放映、当社のハイクリンボードや超軽量ボードなどの高付加価値製品の販売による当社ブランドの構築、新規代理店の開拓などを進め、伸びしろが期待されるベトナム市場のおいて、さらなる販路拡大を目指して行きます。

拠点

吉野石膏では、2017年に現地法人「YOSHINOGYPSUM VIETNAM CO., LTD」を設立し、ホーチミン市に営業所を開設しました。さらにホーチミン市近郊の沿岸部バリア・ブンタウ省に、「バリア・ブンダウ工場」を2020年完成、2021年稼働を目指し建設を進めています。

ホーチミン市郊外の「バリア・ブンダウ工場」
ベトナム ホーチミン市
FACILITY マーケット直結の
最新鋭の生産設備

高品質のせっこうボードを安定的に供給

吉野石膏のせっこうボードは、全国に整備された23拠点の工場で、横断的に交流を行いながら生産されています。さらには、全国に60ヶ所を超える物流拠点を設けており、生産した製品を日本全国の建築現場へオンタイムでの納品を実現しています。生産工場と物流拠点の効率的な配備は、トップシェアを支える大きな原動力となっています。

生産拠点を見る

千葉第三工場

2007年12月、千葉県袖ヶ浦市に千葉第三工場が完成しました。設備、生産能力、製品品質など全てにおいて、国内はもちろんのこと、世界トップクラスの能力を持つ最新鋭のせっこうボード生産工場です。

概要
  • 所在地 千葉県袖ヶ浦市南袖46番
  • 敷地面積 14万4千平方メートル
  • 竣工 2007年12月
  • 生産品目 各種せっこうボード
  • 生産能力 年産6,000万平方メートル

千葉第三工場の特長

  1. 01世界最速・高品質

    ボード成型ラインの大幅なスピードアップや、生産品目切り替えの自動化を実現し、高い品質を維持しながらも、その生産スピードは世界最速級を誇ります。

  2. 02一貫生産システム

    工場敷地内に吉野石膏のプライベート埠頭を擁し、輸入された石膏原料を直接生産設備に運び込むことができるため、原料の調達から、製造、出荷までの一貫生産が可能となっています。さらには、国内初の設備を導入することにより、これまで個別に行っていた石膏の粉砕・焼成工程を一元化。生産工程の短縮と省エネルギー化を実現しました。

  3. 03環境負荷の低減と安全性を実現

    千葉第三工場のある千葉県袖ヶ浦市は、京葉工業地帯に位置した環境基準の厳しい場所です。ここでの環境基準をクリアーすることで、千葉第三工場は、NOx、煤塵、騒音面などで環境に適合した工場の一つと言えます。燃料はSOx(硫黄酸化物)を含まないLNG(液化天然ガス)を使用し、せっこうの燃焼と乾燥に使用するバーナーを超低NOx(窒素酸化物)バーナーとするなど、燃料コストを低減した生産性の向上にとどまらず、環境との共生を目指した最新鋭の設備を導入しています。また、工場内のすべての機械は遠隔操作が可能となっており、人の通る通路は機械と接触しない中二階としました。さらに配送トラック専用の入口を設けるなど、安全面にも充分配慮した設備設計を行っています。

HUMAN 人を育てる組織

活力に満ち、
問題解決のできる人材を育成

吉野石膏の掲げる企業理念に、「活力ある人材を誇りとする企業」という項目があります。実際の業務を通じて仕事を学ぶOJTを基本に、充実した研修プログラムや各種人事・福利厚生制度などの拡充を図り、吉野石膏の未来を切り拓く「活力ある人材」を育て上げていくことが、人材育成のメインテーマです。また、チーム力の向上も、成長には欠かせない重要ファクターです。当社は、『「敬愛」と「和」』(※)という言葉を掲げ、働きやすい職場の実現を図るとともに、社員同士が切磋琢磨し、活気ある企業を目指しています。今後、マーケットや時代の変化とともに、過去の経験や常識が通用しないケースが増えてくることが予想されます。こうした時代だからこそ、日々持ち上がる課題を自ら考え、判断し、実行していくといった、問題解決能力を持った人材を育てていくことが、人材育成における重要なテーマだと考えています。

※『「敬愛」と「和」』とは、「後輩は先輩を心から敬い先輩は後輩を愛情を持って指導する。そこに和が生まれお互いの向上が約束される。敬われる先輩、愛される後輩になれるよう努力しよう」とい う、吉野石膏の社是社訓から生まれた言葉です。
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