総合性能試験センターComprehensive Performance Test Center

世界に類をみない
「総合性能試験センター」

吉野石膏は、「技術研究所」と並ぶ開発拠点として、「総合性能試験センター」を保有しています。同施設は、せっこうボードの性能試験に関する世界有数の各種専門的な実験装置を備えており、当社の商品開発を行う先端的な役割を担っています。

施設の存在意義

製品の質を問う性能試験

優れた新商品を開発するためには、研究・開発・製造の各部門が連携し、進歩する技術を迅速に取り入れ厳しい性能試験を繰り返し、お客さまのニーズに応える製品を開発する体制が不可欠です。また近年、木造耐火構造物の増加による強化せっこうボードの出荷量増大や、外壁分野への進出など、当社の事業領域の拡大によって、製品に関する総合的な性能試験の必要性が高まっています。

当社では製品開発の拠点として、「技術研究所」に加え、千葉第二工場内に「総合性能試験センター」と呼ぶ試験施設を保有しています。2019年には新館を建設し、現在、世界有数の性能試験施設を有するせっこうボードメーカーとなっています。

「総合性能試験センター」では、せっこうボードの3つの特性である「耐火」「遮音」「耐力」と、「環境」に関する新製品並びに、新しいシステムの開発に向けた性能試験が行え、日々、試験を繰り返しています。特に耐火・遮音壁などの開発では、認定試験と同条件の予備試験を行うことで各構造の性能を検証し、性能確保が確実となったもののみ、国土交通省が定める認定を取得し、施工仕様書などを作成し、新システムの構築へと進みます。

施設の特長

世界有数規模の施設

新館には、大型耐火炉2基に加え、地震に対する強度測定が可能な構造耐力試験装置、吸音性能と、床の遮音性を測定できる装置を設置しています。さらに、今後拡大する海外市場をにらみ、当社の海外拠点であるインドネシア、ベトナムの現地の気候風土に適合する商品を開発できるように、大型恒温恒湿室を新たに導入しています。

新館の誕生によって既存施設と合わせ、せっこうボードメーカーとしては世界に類をみない規模の総合的な性能試験設備が整い、高付加価値製品の開発を加速できる体制となりました。今後、新製品を市場に供給するスピードアップを図り、安全で快適な住空間の創造と、未来に向けての研究開発を一段と進めていきます。

主な設備概要

多様な実験設備

耐火

01大型耐火性能試験炉/新館

「燃えない壁」をさまざまな条件下で実証が可能な設備です。各公的性能評価機関と同様に、現行建築基準法での耐火試験基準に対応。間仕切り壁や外壁等の防耐火性能を試験評価。壁に鉛直荷重を加えながら加熱を行う載荷加熱試験も可能(最大1,000kN)。排煙処理設備を備え、発煙性の高い試験にも対応。

遮音

02音響試験室の外観/本館

TLD80レベルの壁の遮音性能を測定できる世界トップレベルの実験施設。

遮音

03音源室/本館

高性能スピーカー3台を備え、周波数帯域45Hz〜16,000Hz、最大音圧130dBの出力が可能です。

遮音

04床遮音試験室・吸音試験室の外観/新館

床遮音試験室は、床構造の音(振動)の衝撃に対する伝わり難さ「床衝撃音遮断性能」を測定。吸音試験室は、せっこうボードやグラスウールなどの音を吸収する性能「吸音率」を測定します。

遮音

05床遮音試験室/新館

衝撃に対する床構造の音(振動)の伝わり難さ「床衝撃音遮断性能」を測定。衝撃音は、標準軽量衝撃源「タッピングマシン」や、標準重量衝撃源「バングマシン」、「ゴムボール」が使用可能。

遮音

06吸音試験室/新館

建築材料(せっこうボード、グラスウールなど)の音を吸収する性能「吸音率」を測定。試験体の背後空気層は0〜1000mm程度まで測定可能。

耐力

07耐力性能試験装置/新館

建築物の大型化のニーズに対応し、実物大の性能試験が可能です。地震や衝撃、加圧など、さまざまな状況下を想定した製品の強度・剛性の測定をはじめ、壁材の材質や厚さ、構造などを比較した実験ができます。

環境

08実大耐久性試験装置/環境試験棟

耐久性の高い建材・壁を求めて、さまざまな自然環境での性能を実証する設備です。建物の室内外の温湿度を再現する2つの部屋(チャンバー)の間に、試験体を設置して耐久性などの実験ができます。室外を想定したチャンバーには擬似的に日射熱を照射する赤外線ランプ、雨を想定した散水装置があり、各種気象条件を再現できます。

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