生産性向上を目指し、
全工場の電気設備の自社設計・製作を担当
T.F.
エンジニアリング部 制御システム課
2014年入社/理工学部 電気工学科 卒
設備の設計から導入までを管理
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当社は生産設備のほとんどを自社設計、自社製作でまかなっており、エンジニアリング部制御システム課では、全工場の製造設備の制御システムや電源設備などの電気系統を担当しています。製品の品質向上および生産工程の効率化のために、新規設備導入や改善が必要かを工場からヒヤリングして検討し、関連会社および下請け会社へ見積、設計、製作、出荷、導入立会いまでの流れを一貫して管理を行います。また、全ての工場から情報収集を行い、品質向上や生産工程の効率化へ繋がる情報を提供する役割も担っています。
製造に関わる設備は、設計や製作にミスは許されません。製作段階で入念に動作確認を行い、導入時も他のシステムと正しく連動できているかを確認します。電気は目に見えないので、問題が発生した場合、原因究明が難しく、考えられる原因を一つずつ地道に紐解いていく根気強い作業が求められます。しかし、新設備が稼動して、手間がかかっていた工程が改善され、現場の方から感謝の言葉をいただいたり、製品の品質が向上した時は、大きな喜びが得られます。また、自分が作った設備やプログラムで工場が動き、製品が作られ、実際に製品が使われているところを目にすることでやりがいが感じられます。
ハードとソフトの両面を任される技術者を目指す
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私は日ごろから「学ぶ」ことは「真似る」ことと意識しています。入社するまでプログラムはおろか、図面の読み書きすら出来ませんでした。ですが、先輩に設計のイロハなど丁寧に教えていただいたり、先輩の仕事を細かく観察し、真似ることで仕事を覚えていきました。特に使いやすい資料についてはフォーマットを真似して利用し、さらに自分に合うように工夫しています。
配線のやり方についても、まずは自分で考えてやってみる。そして、先輩から指摘・指導を受け、先輩が製作したものを見て技術を盗む。その繰り返しでした。私たちは工場からの発注で設備を納めています。設備が問題なく動くことが前提にあり、そこにどれだけ「付加価値」を与えられるかが重要だと言われました。その中で私は「見栄え」を意識して仕事をするようになりました。その結果、工場の方からも使い勝手がいいなど評価をいただき、仕事に取り組む姿勢もより良いもの追求するように変わっていきました。
最近、後輩も入ってきて、自分の仕事だけでなく、後輩の指導や工程管理も行っています。後輩に教えることで、自分に足りない点など新しい気付きがあり、自らのステップアップにも繋がっています。また、仕事をしていく上で多くの資格が必要となります。今現在は「電気主任技術者」の取得を目指して仕事と勉強を両立出来るよう、スケジュールを立てて取り組んでいます。
なくてはならいない存在であれ
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祖父が建築関係の仕事をしていたこともあり、就活では建物を作る仕事に興味がありました。ちょうどその時、祖父の家の建て替えがあり、建築中の家を見ていて目にしたのがせっこうボードでした。そして、ほとんどの家に使われている建材をつくる仕事に興味を持ちました。
祖父が口ぐせのように言っていたのは、「なくてはならぬ人になれ」という言葉。仕事でも「彼がいるからこの設備ができた」、「この設備については彼に聞け」など、存在価値のある技術者になりたいと思います。建材についても同じことが言えます。せっこうボードは住宅や建物には「なくてはならないもの」であり、それをつくる仕事には大きな意義があると考えています。
今、吉野石膏は国内だけではなく、海外市場もターゲットに入れ展開しています。高品質で安全な当社のせっこうボードが広く普及することにより、世界中の人々に「安全で快適な住空間を創る」ことが可能になります。そのためにも「他社ではなく吉野石膏の製品でなくてはならない」と言ってもらえる製品を作っていきたいと思います。
- 祖父から贈られた本
学生時代、建設会社のエンジニアとして勤務していた祖父から「なくてはならぬ人になれ」と書かれた、自らが書いた専門書を贈られました。仕事へ取り組む姿勢としています。
1日の仕事の流れ
❶ラジオ体操
仕事前に全員でラジオ体操。眠っている体を起こして仕事モードへ切替えます。
❷製作・確認
新規の制御盤の製作や、正常な動作をするか確認を行います。
❸休憩
エンジニアリング部の同僚とコーヒーブレイク。仕事やプライベートのことを気軽に話し合える、無くてはならないひと時です。
❹設備設計
新規で導入する設備の図面を設計したり製図を行ったりします。
My Item
「メモ帳」入社以来、わからないことや仕事内容を記入しているメモ帳です。同じような仕事があった時には必ず見返しており、「あのときは、こんな風にして解決していたのか」などと思い出すことも多く、無くてはならない自前の参考書です。
思い出の1枚
高校・大学とアメリカンフットボール部に所属していました。社会人になってからも、社会人クラブで、週1回練習をしています。適度に運動することで気分をリフレッシュすることが出来ます。また、多くの人と関わることで様々な考え方や価値観を学ぶことが出来て面白いです。後列真ん中が私。